ロジャー・フェデラー(スイス)は、新型コロナウイルスのパンデミックにより6月に開催予定だった「ATP500 ハレ」が中止となったニュースを受け、来年同大会でプレーするつもりだと語った。英Exp…

ロジャー・フェデラー(スイス)は、新型コロナウイルスのパンデミックにより6月に開催予定だった「ATP500 ハレ」が中止となったニュースを受け、来年同大会でプレーするつもりだと語った。英Express紙が伝えている。フェデラーは今年の「ATP500 ハレ」を、2月に受けた膝の手術から復帰する大会に予定していた。しかしこの計画は、新型コロナウイルス感染拡大によって変更を余儀なくされた。

ハレの人々は、同大会で10回の優勝を遂げているフェデラーに特別な思い入れがある。そして会場の近くにある通りには、彼の名前が付けられている。

フェデラーが今年引退を考えているかもしれないと危惧していたファンが安心したことには、彼は「僕はすでに、来年またハレに出場することに喜びを感じています。皆さん、健康でいてください!」と、2021年の同大会に出場することを明言した。

「ウィンブルドン」のキャンセルによりツアーの再開予定は7月13日に延期され、1ヶ月のクレーとハードコートの大会ののち、アメリカとカナダで大きな大会が開催される北米のハードコートシーズンに移る。

8月31日から「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)が始まる予定だが、ニューヨークでは新型コロナウイルス感染拡大が顕著で、開催が危ぶまれている。

だが「ウィンブルドン」中止発表の直後に、全米テニス協会(USTA)は、大会の開催に集中しているという声明を発表した。

「“ウィンブルドン”の抱える独特の状況と中止の背景にある理由については、理解しています。現時点では、我々はスケジュール通り“全米オープン”を開催する予定であり、その計画を進めています。新型コロナウイルスのパンデミックによる急速な状況の変化を注意深く監視し、不測の事態に備えています」

「また私たちは、この流動的な状況に対する理解を深めるためにUSTAのメディカルアドバイザリーグループ、政府当局、治安当局の助言をあおいでいます。 “全米オープン”に関して我々が下すすべての決定は、どんな場合にもプレーヤー、ファン、および大会に関わるすべての人々の健康と安全を最優先に行われます」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP500ハレ」でのフェデラー

(Photo by Thomas F. Starke/Getty Images)