レンジャーズのダルビッシュ有投手が9月30日(日本時間10月1日)、本拠地でのレイズ戦に先発し、今季最多となる12三振を奪う快投で7勝目(5敗)を挙げた。■6回3安打1失点で7勝目、バニスター監督絶賛「上昇気流に乗る男を見るのは最高」 レン…

レンジャーズのダルビッシュ有投手が9月30日(日本時間10月1日)、本拠地でのレイズ戦に先発し、今季最多となる12三振を奪う快投で7勝目(5敗)を挙げた。

■6回3安打1失点で7勝目、バニスター監督絶賛「上昇気流に乗る男を見るのは最高」

 レンジャーズのダルビッシュ有投手が9月30日(日本時間10月1日)、本拠地でのレイズ戦に先発し、今季最多となる12三振を奪う快投で7勝目(5敗)を挙げた。6回を投げて3安打12奪三振1四球で1失点。プレーオフに向けて状態を上げてきた日本人右腕について、ジェフ・バニスター監督は「まだもう一段ギアがある」と更なる“爆発”を期待した。MLB公式サイトが報じている。

 レギュラーシーズン最終登板は圧巻の三振ショーだった。最速97マイル(約156キロ)の速球で積極的にストライクゾーンを攻め、レイズ打線は切れ味抜群のスライダーに空振りするばかりだった。

 今季最多の12三振を奪ったダルビッシュについて、バニスター監督は「上昇気流に乗る男を見るのは最高だね」と評価したという。ただ、衝撃のピッチングを見せた日本人右腕は、まだポテンシャルの全てを披露したわけではないという。

「彼にはまだもう一段階ステップがある。もう一段階ギアがあると考えているんだよ。それでもユウにとってはとても印象的な夜だったけどね」

 メジャー100試合目の登板で別格ぶりを見せつけ、レギュラーシーズンは2連勝でフィニッシュ。この2試合は計13イニングで5安打21奪三振2四球1失点の防御率0.69、被打率.109。圧巻の数字を並べたダルビッシュのギアはいよいよトップに入ったかに見えるが、まだまだ100パーセントではないと指揮官は考えているという。

■記録的な奪三振ショー、「彼は競争者としてもエリート。我々はその姿を目撃した」

 ダルビッシュ自身は「厳しい時期もありましたが、最近はすごくいい成績を残すことができている。今はすごくいいポジションにいると思っています」と通訳を介して語ったという。

 記事では、1試合12奪三振がキャリア9度目となったことや、キャリア28試合目の2桁奪三振がレンジャーズでは剛腕ノーラン・ライアン氏の34試合に次ぐ2位となっていることも紹介。100試合登板時点での2桁奪三振試合数は、メジャー全体でもドワイト・グッデンの31試合に次ぐものだという。

 指揮官は記事の中で「ストライクゾーンを極限まで攻めていた。いい速球と変化球でアグレッシブな球団から空振りを奪っていた」と語り、「彼は競争者としてもエリートだ。そして我々は今晩、その姿を目撃した。投球から多くの情熱が伝わってきた。存在意義を示してくれた」と称賛している。

 レンジャーズはア・リーグ最高勝率が決定。ワイルドカードゲームを勝ち抜いたチームと対戦するプレーオフの地区シリーズで、ダルビッシュは7日(同8日)に本拠地で行われる第2戦での先発が有力視されている。