2020年の開催が危ぶまれている「ウィンブルドン」。現地4月1日に緊急会議を行い開催可否が決定される見込みだが、もし中止となればサム・クエリー(アメリカ)は「ポイントディフェンドの心配をするより辛い」と語っている。米テニスメディアのTENN…

2020年の開催が危ぶまれている「ウィンブルドン」。現地4月1日に緊急会議を行い開催可否が決定される見込みだが、もし中止となればサム・クエリー(アメリカ)は「ポイントディフェンドの心配をするより辛い」と語っている。

米テニスメディアのTENNIS.comによれば、クエリーは「"ウィンブルドン"だからというだけでなく、すべての大会がキャンセルされるのは、とても残念なことだよ」と前置きしつつ、「1回戦で敗退して昨年得た360ポイントを失うよりも、"ウィンブルドン"でプレーできる方がむしろ良い」と話している。

クエリーはグランドスラムでは「ウィンブルドン」で最も結果を出しており、2016年と2019年にはベスト8へ進出、2017年にはベスト4へ進出している。

現時点でテニスツアーは少なくとも6月7日まで中断することが決まっているが、新型コロナウイルスの蔓延が収束へ向かわなければ中断期間は更に伸びることになる。クレーコートのグランドスラムである「全仏オープン」は5月から9月へ開催が延期されたが、6月から「ウィンブルドン」までの芝コートシーズンは、芝のコンディションの関係もあり、大会の延期は特に難しい。

また外出自粛・禁止で満足のいく練習もできず、ツアー再開の目途も立っていないため、「練習を始めるのも難しい」と話している。

32歳のクエリーは今年2月に第一子が生まれたばかりのため、予定外だが一緒に過ごす時間を持てている。それでも先行きの見えない状況に、クエリーのみならずテニス選手たちは不安を抱えている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのクエリー

(Photo by Chaz Niell/Getty Images)