スタン・ワウリンカ(スイス)がSNSで一人勝ちしている。ここ数週間で生活が一転してしまった彼のアカウントからは、お気に入りの夕陽や自慢の腹筋の写真はすっかり影を潜め、代わりに孤立した(インドア…

スタン・ワウリンカ(スイス)がSNSで一人勝ちしている。ここ数週間で生活が一転してしまった彼のアカウントからは、お気に入りの夕陽や自慢の腹筋の写真はすっかり影を潜め、代わりに孤立した(インドアの)ライフスタイルが紹介されている。テニス関連ウェブサイトBaselineが伝えた。

今、人々はこれまで以上に癒しやエンターテイメントをインターネットに求めている。そして、ワウリンカは私たちの期待を裏切らない。

あるリビングルームらしき写真にはワウリンカが10人写っているが、そのほとんどは実にダラダラしている。書かれているコメントはこうだ。「隔離中の日々のルーティンはこんな感じ。共感できる人いる?」

彼は、この困難の時を幸せなフォンデュ・タイムへと変えた。スイスの代表的料理フォンデュをすくっている写真には、「家にいるってことは、少なくとも美味しいフォンデュを楽しめるってこと。みんな、安全に過ごしてね」とコメント。

他の球技のボールを前に切ない顔の写真には「テニスがしばらくできないこと、そしてそれが自分の得意なたった1つのスポーツだと気がついた瞬間…みんなはどんなスポーツが好き?」というちょっとキュンとくる言葉が。

今の状況を、クリエイティブに(そして活動的に)揶揄してみたり。バランスボールの上で両手にバスケットボールを載せた写真には「すべての選択肢のバランスを取ろうと努力する政府のライブ配信」と添えた。

友人・家族との交流も、できるだけFaceTimeなどのバーチャルな手段に切り替えて楽しんでいる。M&M’Sの鍋つかみをはめた右手で、自分で焼いたらしい耐熱皿に入ったラザニアを持ち、左手で赤ワインのグラスを差し出して「このスペシャルラザニアをシェアしたい気分の人?もちろんFaceTime経由だけどね」

そして、安全なデートの相手を見つける。大きな窓から美しい草原が見晴らせる部屋で、ディナーのテーブルをはさんでワウリンカと赤ワインのグラスを合わせているのは…巨大なシロクマのぬいぐるみ!「自宅隔離中の土曜日のデートの相手を見つけた…みんなはどう?」

34歳のワウリンカは、新型コロナウイルス拡散防止のため、彼にできる最大限のことをしつつ、ポジティブな感情を広めようとしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「ATP500アカプルコ」でのワウリンカフ

(Photo by Hector Vivas/Getty Images)