今季、100勝超えでナ・リーグ中地区を制したカブスの将来的な「挑戦」の中に、日本ハム・大谷翔平投手の獲得が挙げられている。球団公式サイトがレポートしている。■メジャー最高勝率誇るカブス、「常勝軍団」へ大谷獲りにも“挑戦”!? 今季、100勝…

今季、100勝超えでナ・リーグ中地区を制したカブスの将来的な「挑戦」の中に、日本ハム・大谷翔平投手の獲得が挙げられている。球団公式サイトがレポートしている。

■メジャー最高勝率誇るカブス、「常勝軍団」へ大谷獲りにも“挑戦”!?

 今季、100勝超えでナ・リーグ中地区を制したカブスの将来的な「挑戦」の中に、日本ハム・大谷翔平投手の獲得が挙げられている。球団公式サイトがレポートしている。

 今季カブスは序盤から圧倒的な強さを見せ、8年ぶりの地区優勝を達成。29日(日本時間30日)時点で30球団唯一の勝率6割超えを維持し、メジャー最高勝率.639を誇っている。昨季はジョー・マドン新監督のもと、ワイルドカードでプレーオフ進出を果たすとリーグ優勝決定シリーズまで進出。ここ2年で着実に成果を上げてきた球団は28日(同29日)、セオ・エプスタイン編成本部長と新たに5年契約を延長することで合意したことを発表した。

 カブスの球団公式サイトはこれを受け、「カブスがエプスタインと共に見据える5つの挑戦」との見出しで特集記事を掲載。チームの今後の強化策の可能性や課題についてレポートしている。

 主要5項目が挙げられる中、4番目に位置づけられているのが「国際的な入札戦争への勝利」。記事ではその中で将来的に大谷争奪戦に参戦する可能性について言及している。「2020年に予定されている新しい放映権の兼ね合いもあり、カブスは2018年以降、マニー・マチャド、ブライス・ハーパー、クレイトン・カーショウ、デビッド・プライスといった選手の獲得に乗り出すかもしれない(カーショウとプライスは長期契約を結んでいるが、オプトアウトの権利を持っている)。しかし、日本のエース兼スラッガーである大谷が最も大きな話題となる可能性がある」とレポート。今季投手として10勝4敗、防御率1.86、打者として打率.322、22本塁打、67打点をマークした成績も特筆している。

■マドン監督は最良の起用法を見出す?

 また、圧倒的な実力と人気を誇る大谷に関しては今後、早期のメジャー移籍を後押しする声が持ち上がる可能性を指摘しつつ、「二刀流選手にとってはア・リーグの方が起用する上で有利な部分はあるが、マドン監督は大谷が登板しない日でも起用する術を見出す可能性はある」と伝えている。

 そのほか、「常勝軍団」を目指すカブスの今後の“挑戦”として1番目に「若手有望投手の発掘」、2番目イン「2015年サイヤング賞投手・アリエッタの引き留め」、3番目に「若手選手の処遇。長期契約を結ぶのか、それともトレードするのかの見極め」、5番目に「主砲リゾの処遇」が挙げられている。

 大谷は今季、最初の8試合で1勝4敗と苦しみ、夏場には右手中指のマメをつぶして投げられない期間もあったが、終わってみれば投打ともに圧巻の成績をマーク。優勝を決めた試合では1安打完封15奪三振と驚異の投球を披露し、シーズン中には日本最速となる164キロも記録した。“リアル二刀流”で飛躍を遂げた22歳に関しては、米国内で投手だけでなく打者として評価する声も高まってきている。その動向には今回のカブスだけでなく、多くの球団が熱視線を送っている。