新型コロナウイルスの影響で、ツアーの中断が続いているテニス界。そんな中、現地25日「ウィンブルドン」公式サイトで大会運営側からの声明が公開され、開催可否に関するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)緊急会…

新型コロナウイルスの影響で、ツアーの中断が続いているテニス界。そんな中、現地25日「ウィンブルドン」公式サイトで大会運営側からの声明が公開され、開催可否に関するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)緊急会議を来週行うと発表した。

大会公式サイトの発表によると「AELTCは新型コロナウイルスの発生に伴い、延期や中止を含むウィンブルドン2020のすべてのシナリオについて、詳細な評価を継続していることを認める」とのこと。

「来週にはAELTCメインボードの緊急会議が予定されており、その準備のためにLTA(ローンテニス協会)、ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)、ITF(国際テニス連盟)、その他のグランドスラムと緊密に連絡を取っている。大会開催のための準備は4月末に開始される予定だからだ」

また、以前から「無観客での開催よりも中止を検討している」ということが伝えられていたが、今回の声明でも同様の意向を示している。

大会側は「我々の天然芝というサーフェスの性質上ウィンブルドンを開催できる期間は非常に短く、延期は大きなリスクと困難が伴う。無観客でプレーすることは正式に除外されている」と説明。

さらに、AELTCのリチャード・ルイス最高責任者は「私たちは懸命に取り組んでいる。そして、来週にAELTCメインボードの緊急会議を招集し、そこで決定が下されることになっている」としている。

グランドスラムでは「全仏オープン」がすでに、当初の5月24日開幕予定から9月20日へ延期されることが発表されている。そして現在、ツアーは少なくとも6月7日まで中断となっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ウィンブルドン」男子シングルス決勝の様子

(Photo by Matthias Hangst/Getty Images)