新型コロナウイルスの影響のため、少なくとも6月7日まで中断が決定している男子テニスツアー。本来なら3月12日から行われるはずだった「ATP1000 インディアンウェルズ」の架空のドローを独自に…

新型コロナウイルスの影響のため、少なくとも6月7日まで中断が決定している男子テニスツアー。本来なら3月12日から行われるはずだった「ATP1000 インディアンウェルズ」の架空のドローを独自に作り、ファン投票によって大会を進行していって優勝者を決める遊びがTennis TV公式Twitterで行われた。

同大会のシングルスは、本戦に96名が参加し、上位32シードが1回戦免除となるフォーマット。既に欠場が決まっていたロジャー・フェデラー(スイス)や錦織圭(日本/日清食品)らを除いた選手たちをこのフォーマットに当て込んで架空のドローを作り、Twitterの投票機能を使って、一戦ごとに勝者を決めていった。人気のある選手が優勝するかと思われたが、結果は意外なものとなった。

ラファエル・ナダル(スペイン)は4回戦でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を相手に敗退(総投票数:13,401票/ナダル:38.9%/シュワルツマン:61.1%)。昨年優勝者で今年の「全豪オープン」で準優勝となったドミニク・ティーム(オーストリア)は、準々決勝でクリスチャン・ガリン(チリ)に敗れた(総投票数:11,839票/ティーム:42.1%/ガリン:57.9%)。

そしてベスト4はノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ニック・キリオス(オーストラリア)、シュワルツマン、ガリンに。決勝はジョコビッチ対ガリンとなった。

それまでは投票機能で単純に勝敗のみを決めるものだったが、決勝は投票によって少しずつ試合の流れを決めていく方法がとられた。

第1セットはガリンが4‐1とリードすると、そのまま6‐3で奪取。更に第2セットも5‐3とリードすると、そのまま架空の2020年「ATP1000 インディアンウェルズ」で優勝を決めた。

ガリンは現在23歳で、世界18位。2019年より台頭してきた選手で、これまで獲得してきた4つのタイトルはいずれもクレーコートでのもの。架空とはいえハードコートのこの大会で、ジョコビッチやティームを破って優勝する意外な結果となった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 リオデジャネイロ」でのガリン

(Photo by Buda Mendes/Getty Images)