編集長インタビュー（スポーツ法政新聞会編）

プロフィール

・名前：磯田健太郎（いそだ・けんたろう）
・所属：法政大学社会学部
・出身高校：宇都宮北高校
・自身のスポーツ歴：中学・野球部、高校・野球部

一問一答

何故、大学で新聞会（新聞部）に入ろうと思ったのですか？
スポーツを長く続けてはいたのですが、実際にするよりも見て客観的に分析したり、文章にしたり、戦術や戦略について考えたりする方が好きで、将来はスポーツに携わる仕事に就きたいと考えていました。大学に進学し、スポーツ法政新聞会の存在を知り、体験取材に参加して、ここでなら自分の好きなスポーツに関われる、将来のために経験を積むことができると思い入会しました。

今までの取材活動を通じて一番印象に残ったのはどんな時ですか？
2019年のサッカー天皇杯です。東京ヴェルディ、ガンバ大阪などの有名クラブを破り、Ｊリーグ発足史上後初のアマチュアチームのベスト8を目指したのですが、ベスト16で敗退となってしまいました。大学サッカーは、普段はほとんど注目されないカテゴリーです。しかしその確かな実力を広く知ってもらうためには勝利して歴史を塗り替えることが不可欠でした。試合後、ピッチではどのようなことが起きたのかを記事にして伝えることはもちろんですが、選手や監督、スタッフたちの悔しさや、この場所でどんな人々がプレーし、考え、感じ、大学サッカーの歴史を変えるためにどのように挑んだのか、どのような意味を含んだ戦いだったのかということを伝えなくてはと考えさせられた大会でした。

取材していて、ハマった競技はなんですか？
準硬式野球です。自分が野球をやっていたことや、高校時代のチームメイトが法政大学の準硬式野球部でプレーしていることが取材に行くようになったきっかけなのですが、選手たちとの距離が近く、雰囲気よく野球を楽しんでいるように感じられたのがハマった理由です。明るく和気あいあいとやっていますが、様々な経歴を持つ選手がプレーしていることや、ときには優勝やタイトルに向けて熱く戦う姿にも惹きつけられました。

CAT事業を通じて、学生アスリートのどんな一面を見て欲しいですか？
一人のアスリートとして成長する一面と、一人の若者として成長する一面を持つところです。高校までとは違い、自分で取り組むことが重んじられるのが大学スポーツの世界です。親元を離れての一人暮らしや大学での授業がある中スポーツを続けるというのは、心身ともに簡単ではないことです。しかし、それでもひたむきに努力を積み重ね、成長し続ける学生アスリートたちに注目してほしいです。また、同世代の人々やこれからのスポーツ界の将来を担うような未来のアスリートの憧れやロールモデルとなるように、一人の学生が努力を続ける姿や活躍を一人でも多くの方に届けたいです。

あなたが思う大学スポーツの魅力はなんだと思いますか？
4年間しかないということです。学生スポーツ全体で言えることですが、プロとは違い、大学スポーツは選手が4年のサイクルで入れ替わってしまいます。だからこそ短い4年間にかけようとする選手たちや仲間のために奮起する姿は大学スポーツの象徴です。またそこには様々なドラマが含まれています。4年間に全てをかける選手たちの活躍や人柄、競技の成績だけではない大学スポーツのすべてを、選手たちの代弁者として、また同じ学生であるからこそ感じられたこと、見えたことを、多くの方々に伝えていきたいと思います。