現地17日、大会運営側から9月20日に開幕延期が発表された「全仏オープン」。その後「ウィンブルドン」、「全米オープン」、「レーバー・カップ」の大会運営側がそれぞれ声明を出し、今のところ予定通り開催する意向を示した。6月29日に開幕予定の「ウ…

現地17日、大会運営側から9月20日に開幕延期が発表された「全仏オープン」。その後「ウィンブルドン」、「全米オープン」、「レーバー・カップ」の大会運営側がそれぞれ声明を出し、今のところ予定通り開催する意向を示した。

6月29日に開幕予定の「ウィンブルドン」は、大会公式サイトでAELTC(オール・イングランド・ローン・テニス・クラブ)の声明として「現時点では、ウィンブルドンと芝コートシーズンの予定は継続しています。現地での敷地内管理は限られたチームのみで行い、それ以外の業務はリモートワーキングで行うつもりです」と発表。

また、今回「全仏オープン」が決めた9月20日は、「全米オープン」閉幕の1週間後。そして9月25日~27日まで開催予定の、ヨーロッパ選抜対それ以外の地域選抜の団体戦「レーバー・カップ」とは日程が重複することとなる。

「全米オープン」は公式サイトで「USTA(全米テニス協会)は現時点ではスケジュール変更はしません」としているが、その上で「しかし、前例のないことであるため、大会日程を遅らせる可能性も含めすべての選択肢を精査しています」としている。

一方で「世界が一体となっている時に、私たちはそのような決定が一方的に行われるべきではないと認識しています」と、「全仏オープン」側の決定手順に疑問を呈しているようだ。

「したがってUSTAは、他のグランドスラム大会、WTA(女子テニス協会)およびATP(男子プロテニス協会)、ITF(国際テニス連盟)、そしてレーバー・カップを含む私たちのパートナーと十分に相談した上でのみそうするでしょう」

さらに、「レーバー・カップ」は公式サイトで「テニス界は、フランステニス連盟が9月20日から10月4日に全仏オープンを予定していることを、本日知りました」とコメント。

「この日程はレーバー・カップと重複しています。この発表は、私たちと私たちのパートナーであるテニスオーストラリア、USTA、ATPにとって驚きでした。多くの疑問をもたらしますし、私たちは状況を精査しています」

なお、9月と10月には日本で行われる女子テニスツアーの「花キューピットジャパンウイメンズオープンテニス」(9月14日~20日)と「東レ パン・パシフィック・オープン」(9月21日~27日)、男子テニスツアーの「楽天ジャパンオープン」(10月5日~11日)も予定されており、今後の動向にも注目が集まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ウィンブルドン」男子シングルス決勝の様子

(Photo by Matthias Hangst/Getty Images)