中国・武漢で開催されている「武漢オープン」(WTAプレミア5/9月25日~10月1日/賞金総額258万9000ドル/ハードコート)のシングルス2回戦で、世界ナンバーワンとなって初めての試合をプレーしたアンジェリック・ケルバー(ドイツ)が…

 中国・武漢で開催されている「武漢オープン」(WTAプレミア5/9月25日~10月1日/賞金総額258万9000ドル/ハードコート)のシングルス2回戦で、世界ナンバーワンとなって初めての試合をプレーしたアンジェリック・ケルバー(ドイツ)が、第1セットを落としたものの、6-7(4) 6-1 6-4でクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)を倒し、3回戦に駒を進めた。  28歳のケルバーは、全米オープン優勝への過程でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)から首位の座を奪い、それから、この中国・武漢へ向かう前にしばしの休みをとった。今大会の彼女は1回戦がBYE(免除)で、2回戦が初戦だった。  ケルバーは第2、第3セットでは、一度もブレークポイントに直面することがなかった。彼女は3回戦で、ウィンブルドンで2度優勝している、第14シードのペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦する。クビトバは2回戦でエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-3 6-1で退けた。  「ムラデノビッチは特に第1セットで、すごくいいプレーをしていた」とケルバー。「最初の試合は常に厳しいもの。でも中国に戻って来て、ここでの最初の試合に勝つことができてうれしいわ」。  前年覇者で第6シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、ユリア・プティンセバ(カザフスタン)のサービスを7度ブレークして6-3 6-2で勝ち、3回戦に駒を進めた。彼女は次に第9シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)と対戦する。クズネツォワは、マディソン・ブレングル(アメリカ)を6-0 6-4で下して勝ち上がった。  第3シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)は、最後の9ゲームのうち8ゲームを取って、6-4 6-1でエカテリーナ・マカロワ(ロシア)を下し、武漢オープン3度目の挑戦で初勝利を記録した。

 ラドバンスカは過去2シーズンで、中国の深圳市、天津市、日本の東京などでタイトルをつかみ、また昨年にはシーズン末のシンガポールでの「WTAチャンピオンシップス」など、アジアの他都市では成功を収めていたが、ここ武漢だけは例外だった。  「中国で、さらにいいテニスがプレーできるよう願っているわ」とラドバンスカ。  そのほかの2回戦では、第8シードのマディソン・キーズ(アメリカ)がカロリーヌ・ガルシア(フランス)を6-3 6-4で、ヤロスラーワ・シュウェドワ(カザフスタン)が第13シードのロベルタ・ビンチ(イタリア)を7-5 6-2で倒した。また、バーボラ・ストリコバ(チェコ)が土居美咲(日本/ミキハウス)に5-7 6-0 6-2で逆転勝ちした。

 第10シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)、第11シードのジョハナ・コンタ(イギリス)も3回戦に進んだ。

 この日のセンターコート最終試合で、第2シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)がエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)に4-6 6-7(2)で敗れた。 (C)AP(テニスマガジン)