世界耐久選手権(WEC)のGTカー戦線、LMGTE-ProクラスとLMGTE-Amクラスが今後一層、活気づくことになりそうだ。27日、BMWが2018年シーズンからのLMGTEカテゴリー参戦を発表した。いわゆるスポーツプロトタイプカテゴリー…
世界耐久選手権(WEC)のGTカー戦線、LMGTE-ProクラスとLMGTE-Amクラスが今後一層、活気づくことになりそうだ。27日、BMWが2018年シーズンからのLMGTEカテゴリー参戦を発表した。
いわゆるスポーツプロトタイプカテゴリー、LMP1~2クラスが最前線であり、なかでもその最高峰「LMP1-H」クラスで競うトヨタ、アウディ、ポルシェがスポットライトを浴びることが必然的に多いWECだが、実はGTカーの戦いも熾烈で面白いものとなっている。
今季はフェラーリ、アストンマーティン、ポルシェに新参のフォードも加わって、「World Endurance Cup For GT Manufacturers」をかけたLMP1-H同様の熱いワークス級(といっていい)バトルを展開中。シボレーのマシンも戦列にあるなど、車種バラエティの豊富さもLMGTEカテゴリーの大きな魅力となっている。
そこに18年からBMWも加わることになった。使用車種等の詳細計画内容は追っての発表だが、WECの拡大拡張路線に同調を示しての参戦表明であり、現在の参戦ブランドが18年時点でも健在なら、5~6社による争いが展開されることになる。
市販車との距離が近いGTカーのレースフィールドは、ある意味ではF1やLMP1以上に販売に直結する面があるだけに、ここにメーカーの視線が集中する時期というのは定期的に巡ってくるもの。2010年代後期の耐久レースシーン(ルマンを含むWEC)は、プロトとGTカーのダブル主役的展開となる可能性も多いにありそうだ。
“キドニーグリル”がWECのLMGTEカテゴリーに18年から登場する。撮影:遠藤俊幸(写真は今季GT300参戦車)
LMGTEカテゴリーのフェラーリ(手前)。写真:FIA WEC(今季WEC第6戦アメリカ)
LMGTEカテゴリーのポルシェ(先頭)。写真:FIA WEC(今季WEC第6戦アメリカ)
LMGTEカテゴリーのフォード(手前)。写真:FIA WEC(今季WEC第6戦アメリカ)
LMGTEカテゴリーのポルシェ(先頭)。写真:FIA WEC(今季WEC第6戦アメリカ)
今季SUPER GT(GT300クラス)参戦中のBMW M6 GT3。撮影:遠藤俊幸
今季SUPER GT(GT300クラス)参戦中のBMW M6 GT3。写真:GTA