新型コロナウイルス感染拡大が世界的に広がる中、WHO(世界保健機関)はパンデミックを宣言。それはつまり世界的な緊急事態を宣言することであり、テニスも活動休止を強いられた形となった。ウェブメディ…

新型コロナウイルス感染拡大が世界的に広がる中、WHO(世界保健機関)はパンデミックを宣言。それはつまり世界的な緊急事態を宣言することであり、テニスも活動休止を強いられた形となった。ウェブメディアEssentially Sportsが伝えている。

ATP(男子プロテニス協会)の6週間の大会取り止めが報じられている。そうなれば、インディアンウェルズ、マイアミ、ヒューストン、マラケシュ、モンテカルロ、バルセロナ、ブダペストの各大会を行わないということになり、ツアー再開は4月27日になる。

さらに先の予定を見ると「ATP1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月3日~10日/クレーコート)は5月の開催予定だが、スペインでは既に2千人以上の新型コロナウイルス感染者が確認されている。

その次の「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月10日~17日/クレーコート)は飛行機の離陸も禁止され、事態は深刻だ。 イタリアでは3月11日時点で1万人以上の感染者と800人を超える死者が確認されている。

ハンガリーのブダペストで4月12日から19日まで開催予定だった「フェドカップ」決勝ラウンドも延期となった。ハンガリー政府も、緊急事態を宣言している。

世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、新型コロナウイルス感染拡大の中でテニスの大会を行うべきではないと考えている。当初、「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月25日~4月5日/ハードコート)の開催が危ぶまれていた時点でジョコビッチは次のように意見を述べた。

「このような状況下でマイアミの大会が行われるとは考えにくい。アメリカへ行っている選手たちは、一刻も早くヨーロッパへ戻った方が良い。僕も今はロサンゼルスにいるけれど、すぐにヨーロッパへ帰るつもりだ。この状況では何が起こるか予測できない。WHOがパンデミック宣言を終わらせるまで、マイアミの大会でプレーできるかどうか分からない」

(テニスデイリー編集部)

※写真は中止となった「ATP1000インディアンウエルズ」の様子

(Photo by Al Bello/Getty Images)