フランス・メツで開催されている「モゼーユ・オープン」(ATP250/9月19~25日/室内ハードコート/賞金46万3520ユーロ)のシングルス準決勝で、第1シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第4シードのジル・シモン(フランス)…

 フランス・メツで開催されている「モゼーユ・オープン」(ATP250/9月19~25日/室内ハードコート/賞金46万3520ユーロ)のシングルス準決勝で、第1シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第4シードのジル・シモン(フランス)を4-6 7-5 6-3で下して決勝に進んだ。  もうひとつの準決勝は、第3シードのルカ・プイユ(フランス)が2014年大会の優勝者で第2シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を7-6(6) 6-1で下して決勝進出を決めた。今年のブカレストで準優勝したプイユは、このメツの室内ハードコートで初のツアー・タイトルを目指す。

 世界ランキング10位のティームはシーズン末の「ATPツアー・ファイナル」の初出場を目指している。

 準決勝では10本のサービスエースを奪い、ファーストサービスのポイント獲得率を76%として厳しい戦いに勝ったティーム。  シモンは第2セットでワンブレークして5-4とリードし、サービスをキープすれば勝利というチャンスを逃がした。ティームはフォアハンドのダウン・ザ・ラインを決めてブレークバックすると、6-5から今度はバックハンドのウィナーを叩き込み、ふたたびブレークに成功した。  「厳しい試合を予想していた。僕らの試合はいつもラリーが長くなる。もし彼が、(第2セット)5-4からもう1ゲームいいプレーをしていたら、試合はそこで終わっていたと思う」とティーム。「今年、6度も決勝に進めるなんて夢みたいだ。そんなことは予想していなかった。決勝は常に特別だ」。  プイユ対ゴファンの試合はタイブレーク5-6からのセットポイントをしのいだ末に取った非常に緊迫した第1セットのあとプイユが完全に試合をコントロール下に置き、第2セットではつかんだ3つのブレークポイントをすべてものにした。先の全米オープンで準々決勝に進出したプイユは最初のマッチポイントをネットに出て決め、試合を終わらせた。  プイユは試合後、「タイトルを獲ることが、ここにやってきたときの僕の目標だった。目標まであと一試合を残すのみ。勝たなければならない」と意欲を見せた。

 「全体的に見て、僕はいいプレーをしている。(全米後)肉体的によりいい感じを覚え、動きもよくなって、以前より俊敏になっている。これはいいことだよ。ゴファンとの準決勝は、すごくいいプレーができたと思う。タイブレークではよく踏ん張り、第2セットからは本当にのびのびとプレーすることができた」

 ティームは11月にロンドンで行われるツアー・ファイナル出場を目指すレースランキングで現在7位。出場できる8枠のうち3つは決まったが(ジョコビッチ、マレー、ワウリンカ)、あと5つはまだ決まっていない。(C)AP(テニスマガジン)