36歳で2度目の現役復帰を果たしたキム・クライシュテルス(ベルギー)は、復帰後2大会目となる「アビエルトGNP保険」(メキシコ・モンテレイ/3月2日~8日/ハードコート)の1回戦で、イギリスのトップ選手ジョハナ・コンタ(イギリス)と対戦し、…

36歳で2度目の現役復帰を果たしたキム・クライシュテルス(ベルギー)は、復帰後2大会目となる「アビエルトGNP保険」(メキシコ・モンテレイ/3月2日~8日/ハードコート)の1回戦で、イギリスのトップ選手ジョハナ・コンタ(イギリス)と対戦し、3-6、5-7で敗れた。しかしクライシュテルスは敗戦後のインタビューで、自分のプレーについて楽観的な見方を示した。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。

現在ランキングのない彼女だが、約7年半ぶりに現役復帰した2月の「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」では、1回戦で「全豪オープン」準優勝のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と対戦し、2-6、6-7(6)で敗退。だがその時は10回だったダブルフォルトがモンテレイでは4回に減り、さらに9個のサービスエースも奪った。サーブに関して言えば、彼女のゲームは格段に良くなっていた。

試合後、彼女はもっと改善すべき点が見つかったと話した。元世界ランキング1位のクライシュテルスは、基本をじっくり見直すつもりだ。「良くなってきたところもあるし、もっと改善しなくてはと感じた部分もあった。だから試合に出るのはいいことなのよ」

クライシュテルスは、1997年にプロに転向。約20年にわたって、様々な世代の選手たちとの対戦を経験して来た。彼女はテニスというスポーツの、時代に伴う変化に対応することができるはずだ。

「私はキャリアを通していろんな世代の、たくさんの選手たちと対戦してきた。今はまだ自分のやること、そして自分の気持ちにフォーカスしているけれど、少しずつ相手のテニスを読むことを始めるわ」

「プロセスを信じて、一試合ごとに良くなっていくように努力を続けなきゃいけない。大きな一歩を踏み出せれば嬉しいけれど、小さな一歩一歩に集中して、一日一日、前に進むわ」

メキシコでの試合前に、クライシュテルスは自分のテニスのレベルが上がってきていると言っていた。しかしまだ「試合のリズム」は掴めていないことも認め、時間と練習の積み重ねだけがプロテニスのレベルに追いつく道だと語った。

「ドバイでは気持ち的にも圧倒されてしまい、いいスタートができなかったの。でも、今日はサーブも良くていいスタートがきれた。それらが良かった点で、改善すべき点については、今後の試合に備えて真剣に練習を続けるわ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」でのクライシュテルス

(Photo by Francois Nel/Getty Images)