ステファノス・チチパス(ギリシャ)が、2019年3月4日に世界ランキングトップ10入りを果たしてから、10位以内に入ったまま連続52週を達成。チチパスは現在世界6位だが、昨年の8月5日にはキャ…

ステファノス・チチパス(ギリシャ)が、2019年3月4日に世界ランキングトップ10入りを果たしてから、10位以内に入ったまま連続52週を達成。チチパスは現在世界6位だが、昨年の8月5日にはキャリア最高位の世界5位に到達している。

チチパスは21歳6ヶ月にして、トップ10をキープして丸1年を迎えた。つまり22歳と66日でそれを達成したロジャー・フェデラー(スイス)や、22歳と52日で達成したアンディ・マレー(イギリス)という元世界1位の選手たちよりも若くして、この記録を達成したことになる。

一方これまでに獲得した85のタイトルのうち16を十代のうちに獲得しているラファエル・ナダル(スペイン)がトップ10在位1年を達成したのは、19歳と325日の時だった。

また「ATP500 ドバイ」決勝でチチパスを破った現在世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、20歳と307日でこの記録を達成。現在7位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)はチチパスより102日だけ若い、21歳と101日でトップ10在位52週を達成している。

トップ10在位期間をさらに伸ばすにあたって、チチパスはこれまでに自身が達成したことを重荷と考えてはいない。「(ポイントを)守ることはあまり考えていない。それよりも(今年の獲得ポイントで決定する)最終戦の出場権争いに集中して、年末に“Nitto ATPファイナルズ”の出場権を獲得することを考えているよ」

「いつ休暇を取っていつ練習するか、といったスケジュール調整はとても大事だ。今年のスケジュールは去年とはかなり違ったものになる。今年はATP500大会、マスターズ1000大会やグランドスラムにもっと注力するつもりだ」とチチパスは語る。

過去52週の間にチチパスは49勝25敗を記録し、2019年11月に「Nitto ATPファイナルズ」、5月に「ATP250 エストリル」、2020年2月に「ATP250 マルセイユ」で優勝。さらに「ATP1000 マドリード」、「ATP500 北京」、そして先述の「ATP500 ドバイ」で準優勝を果たしている。

ジョコビッチはドバイでの決勝でチチパスに勝利した後、彼を褒め称えた。「彼はただのテニス選手ではなく、改善し向上してゆくために常に経験から学び、自分自身について新たに発見したことを理解しようと努めている。僕はそこがとても好きだ。こういった姿勢は王者の資質だと思う。世界一になり、グランドスラムで優勝し、僕たちのスポーツの偉大な大使となるための素晴らしい素質だ。すでにそんな選手だけど、彼にはこれからも輝かしい未来が待っている。間違いないよ」

※写真は「ATP500ドバイ」でのチチパス

(Photo by Francois Nel/Getty Images)

翻訳ニュース/ATPTour.com