2020年シーズンは、まだ1試合もしていない元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)。そのマレーは3月25日開幕の「ATP1000 マイアミ」での復帰を計画しているとATP(男子プロテニス協会…

2020年シーズンは、まだ1試合もしていない元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)。そのマレーは3月25日開幕の「ATP1000 マイアミ」での復帰を計画しているとATP(男子プロテニス協会)が報じている。

グランドスラム3度の優勝を含め、キャリア通算46個のタイトルを持つマレー。2019年は1月の「全豪オープン」後に股関節の手術を受け、同年8月の「ATP1000 シンシナティ」でシングルスに復帰。シングルス選手では復帰した前例のない手術を受けながらも、10月の「ATP250 アントワープ」では遂に手術後シングルス初優勝を果たした。

しかしまだ万全な状態とは言えないようで、2019年11月の「デビスカップ」決勝ラウンドで1試合を戦ったあとは今年に入っても公式戦に出場できていない。なお、現在の世界ランキングは129位となっている。

それでも復帰に向けて現在着々と準備を進めている。

「短期的な目標として、マイアミに出場できるようトレーニングをしている」「僕はここ数ヵ月リハビリをしてきて、身体の強さなどすべての面で、股関節まわりの筋肉もうまく動いている。ただテニスをしていないだけだ」

実際、コート上で左右の動きや前後の揺さぶりへの対応、逆を突かれた球への素早い反応などを見せている動画をATP公式Twitterもシェアしていた。この動画には、ユーザーからは「これは勇気を与える。あきらめず戦い続けていてすごく尊敬する」といったコメントが寄せられている。

「身体を鍛えて、またコートで良い感触を得るのに時間が必要だ。でも何か起きない限りは、今のところマイアミで復帰することが僕の計画だ」

マレーができるだけ良い状態に回復し、計画通り「ATP1000 マイアミ」で復帰なるか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「デビスカップ」でのマレー

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images for LTA)