男子テニス国別対抗戦「デビスカップ」予選ラウンド(日本・兵庫/3月6日~7日/室内ハードコート)日本対エクアドルの第1日。シングルス2戦が行われたが0勝2敗とされ、ホームの日本代表は崖っぷちに…

男子テニス国別対抗戦「デビスカップ」予選ラウンド(日本・兵庫/3月6日~7日/室内ハードコート)日本対エクアドルの第1日。シングルス2戦が行われたが0勝2敗とされ、ホームの日本代表は崖っぷちに追い込まれた。試合後に岩淵聡監督がWOWOWのインタビューに応え、初日を振り返った。

第1試合で添田豪(日本/GODAI)、第2試合で内山靖崇(日本/北日本物産)がそれぞれ敗れ、厳しい状況に追い込まれたことについて岩淵監督は「すごく悔しいですね。日本の添田、内山もファイト溢れる良いプレーをしてくれて、そこには満足しています。ですが、相手もすごい力を発揮してきました。2試合、接戦を落としたので悔しいですが、勝負はまだ決まっていないので、気持ちを切り替えたいです」と語った。

今回は新型コロナウイルスの影響を考え、無観客試合となったが、そのことについては「やはりホームでやるということは、通常であれば大きな声援が選手の背中を押すのは間違いないです。そこの影響が全くないというのは嘘になると思います。ですが、こういう環境でやるというのは選手も分かっていたので、その中で全力で戦ってくれたと思います」と、ホームのアドバンテージがいつもより少ない中でも戦い抜いた選手を称えている。

第1試合、世界117位の添田は世界151位のエミリオ・ゴメス(エクアドル)に5-7、6(3)-7で敗れたが、そのことについて「緊張はあったと思います。でもその中で全ポイントでファイトしてくれました。相手のゴメス選手のプレーも良かったですし、試合のレベルが高くて良い試合でした。敗戦はしましたが、チームには良いパワーをくれた試合だったと思います」と振り返った。

第2試合では世界90位の内山が世界276位のロベルト・キロス(エクアドル)と対戦し、6(4)-7、6-2、6(8)-7のフルセットの末に接戦で敗れた。

この試合、第3セット第8、第10ゲームで内山は0-40と追い込まれていた。そこからなんとかしのいだ場面について聞かれると「あそこは本当に絶体絶命でした。1ゲームブレークされたら苦しくなる相手でした。そんな中でよくあの2回、挽回してくれました。最後の最後、どっちが勝ってもおかしくない、際どい試合でした。負けはしましたが、素晴らしい試合だったと思います」と健闘を称えた。

明日はダブルス1試合とシングルス2試合が予定されており、先に3勝した方が11月にスペイン・マドリードで行われる決勝ラウンドへ進出することとなる。現時点での明日の対戦カードは以下の通り。

第3試合ダブルス:マクラクラン勉(日本)/内山 対 ゴンサロ・エスコバル(エクアドル)/ディエゴ・イダルゴ(エクアドル)

第4試合シングルス:内山 対 ゴメス

第5試合シングルス:添田 対 キロス

なお、2日目は対戦カードや試合数などが変更になる可能性もある。

崖っぷちに追い込まれた日本代表だが、明日の試合で3連勝を果たし、決勝ラウンド進出を果たせるのか。期待のかかる第2日は、明日の11時から行われる。テニスデイリーでは無料で速報を行う予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年の「デビスカップ」での岩淵監督(左)と内山靖崇

(Photo by Alex Pantling/Getty Images)