写真:張本智和(木下グループ・写真左)と森薗政崇(BOBSON)/提供:ittfworld<ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン 2020年3月2日~3月8日>カタールオープンは3日目を迎えた5日、男子ダブルス本戦の1回戦が行わ…

写真:張本智和(木下グループ・写真左)と森薗政崇(BOBSON)/提供:ittfworld

<ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン 2020年3月2日~3月8日>

カタールオープンは3日目を迎えた5日、男子ダブルス本戦の1回戦が行われた。日本からは約2年ぶりのペアリングである張本智和(木下グループ)/森薗政崇(BOBSON)と、宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)/戸上隼輔(野田学園高)が出場し、それぞれベルギーとフランスペアにゲームカウント3-0と3-1で勝利した。

張本/森薗、高い修正力見せて勝利

張本/森薗は1ゲーム目、ドライブの打ち合いに持ち込むもパワーで勝るベルギーペアに引き返され、後手に回る展開になる。5-10と1ゲーム目のゲームポイントを握られ、苦しい展開になるもそこからは一転してコースを狙ったラリー戦で相手の逆を取り、12-10で逆転した。

2年ぶりの国際大会でプレッシャーのかかる1ゲーム目を制した張本/森薗は、続く2ゲーム目も序盤でリードを許すが次第に追い上げ、最後には逆転でゲームを奪う。

ゲームカウント2-0リードで迎えた3ゲーム目、後がなくなったベルギーペアがギアを少し上げ、8-4で張本/森薗を突き放す。しかし、ゲーム間でも互いに声掛けをし細かい修正をしていた張本/森薗は高い集中力を維持し、得意のラリー戦で追い上げると最後は張本のバックドライブが鮮やかにサイドを切って勝利。3ゲームとも抜群の修正力で逆転した圧巻の勝利だった。

勝利した張本/森薗は続く準々決勝で2011年世界選手権優勝の馬龍(マロン・中国)/許昕(シュシン・中国)と対戦する。

宇田/戸上、フランスの強打者ペアを速さで圧倒




写真:宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)と戸上隼輔(野田学園高)/提供:ittfworld

一方で互いに高校を卒業したばかりで、明治大に進学が決まっている宇田/戸上ペアはフランスのラリー戦が得意なペアと対戦した。1ゲーム目から戸上が積極的にレシーブでチキータを狙い、大きなラリーが続く展開となる。わずかにラリー戦で上回った宇田/戸上が1ゲーム目を先取。

続く2ゲーム目も同様な展開が続く中で迎えた9-9。ここで宇田が2本連続でフリックで得点し、ラリー戦だけでない得点パターンの多さを見せて2ゲーム目も奪う。

余裕を持って迎えた3ゲーム目は宇田、戸上ともに打点の早い両ハンドドライブが冴えわたるも、フランスペアの打球の威力に押し負け1ゲームを返されが、気を取り直して4ゲーム目を奪い、準々決勝へと駒を進めた。

詳細スコア

○張本智和/森薗政崇 3-0 アレグロ・マーティン/ランビエ・フローレント(ベルギー)
12-10/11-8/11-9

○戸上隼輔/宇田幸矢 3-1 キャン・アキュズ/CASSIN Alexandre(フランス)
11-9/11-9/9-11/11-1

文:ラリーズ編集部