TennisTVが、ATPツアーの2月のベストショットとベストラリーのトップ20を発表。トップ3には、いずれも鮮やかな逆転を決めたスマッシュ返しが選ばれた。3位に選ばれたのは、「ATP250 …

TennisTVが、ATPツアーの2月のベストショットとベストラリーのトップ20を発表。トップ3には、いずれも鮮やかな逆転を決めたスマッシュ返しが選ばれた。

3位に選ばれたのは、「ATP250 マルセイユ」で18歳新星のヤニク・シンネル(イタリア)が決めたスマッシュ返し。1回戦のノルベルト・ゴンボス(スロバキア)とのラリーで、シンネルは振り回されて堪らずロブを上げる。ゴンボスがスマッシュを構えている一方、シンネルはなんと後ろに下がるどころか、スルスルっとベースラインの中へ。そしてスマッシュの方向を完全に読んで反応。返したボールはゴンボスの頭上を綺麗に越えていった。

2位に選ばれたのは、同じく「ATP250 マルセイユ」で地元出身のピエール ユーグ・エルベール(フランス)が決めたスマッシュ返し。2回戦のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)とのラリーでエルベールが上げたロブは高く、オジェ アリアシムはエルベールの動きを見る余裕がなかった。そしてしっかり方向を読んだエルベールは、スマッシュにパッシングショットで合わせる。オジェ アリアシムは飛びついたものの、ネットは越えず。地元の観客を喜ばせた。

そして1位には、「ATP500 アカプルコ」でラファエル・ナダル(スペイン)が見せた豪快なフォアハンドが選ばれた。2回戦のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)のワイドサーブで、コートの外側に追い出されたナダルはロブを選択。すると逆サイドに全力疾走。オープンスペースを作ったはずのキツマノビッチのスマッシュに追いつくと、高く跳ねて絶好の位置へ来たボールを豪快に振り抜き、相手のスマッシュと同じくらい速いボールを叩き込んだ。

ナダルはこの「ATP500 アカプルコ」で7年ぶり3度目の優勝を飾った。また、これで2004年から17年連続でタイトルを獲得したことになっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 アカプルコ」でのナダル

(Photo by Hector Vivas/Getty Images)