リバプールのリーグ連勝記録が18試合で止まった。2月29日に行なわれたプレミアリーグ第28節のワトフォード戦で、リ…

 リバプールのリーグ連勝記録が18試合で止まった。2月29日に行なわれたプレミアリーグ第28節のワトフォード戦で、リバプールは0-3の完敗を喫した。



5試合ぶりに公式戦のピッチに立った南野拓実

「試合前は、リバプールのプレミアリーグ連勝記録が19に伸びることだけが予想されていた。スタジアムに詰めかけた大勢の記者たちも、そのことだけを考えていた」

 英BBC放送がそう伝えていたように、降格圏19位に沈んでいたワトフォードにまさかの不覚をとった。

 リーグ戦の敗戦は昨年1月3日のマンチェスター・シティ戦以来となり、連続無敗試合は「44」でストップ。2003-04シーズンにアーセナルが達成した無敗優勝の期待もかかっていたが、ここで夢が潰えた。

 英衛星放送スカイ・スポーツによると、リバプールは71%のボールポゼッションを記録した。だが、シュート数はワトフォードの14本に対し、リバプールが7本。枠内シュートはワトフォードが5本、リバプールが1本だった。内容的にも、リバプールの完敗と言えた。

 リバプールはウィンターブレイク明けから調子がなかなか上がらない。休暇明けのノリッジ戦(2月15日)では、リーグ最下位を相手に1-0の辛勝。その3日後に行なわれたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦・第1レグのアトレティコ・マドリード戦を0-1で落とし、2月24日のウェストハム・ユナイテッド戦は3-2で勝利したとはいえ逆転しての辛勝だった。

 苦しみながらもプレミアリーグ2試合では底力を見せて勝利したが、ワトフォード戦では最後まで歯車が噛み合わなかった。

 英メディアは、敗戦の理由をふたつ挙げている。

 ひとつ目は、CBジョー・ゴメスの負傷で代わりに出場したデヤン・ロブレンが大いに足を引っ張った点。リーグ戦の出場は12月7日のボーンマス戦を最後に12試合ぶりで、前半から不安定な守備が目立った。

 ワトフォードに先制された時は、ロブレンが身体を相手に抑えられてボールを背後に流し、そのままイスマイラ・サールにゴールを奪われた。試合を通してロングボールをクリアしそこねたり、ポジショニングも悪かったりと、敗戦の一因となった。

 英紙デーリー・エクスプレスは、ロブレンにチーム最低点の2点(10点満点)の低評価をつけた。ロブレンが加わった最終ラインも連係がどこか不安定で、フィルジル・ファン・ダイクとトレント・アレクサンダー=アーノルドも本来の出来ではなかった。

 また、アトレティコ・マドリード戦で負傷した主将ジョーダン・ヘンダーソンの欠場も大きく響いた。精神面でチームを引っ張るイングランド代表MFの離脱の影響は大きく、プレー面でもアンカーとして出場したMFファビーニョが効果的なパスを供給できなかった。

 もうひとつの理由は、ワトフォードのパフォーマンス。英BBC放送が「最初から最後までワトフォードのほうが、単純にプレーがよかった」と伝えたように、リバプールは内容で圧倒された。「ワトフォードは高い位置からプレスをかけ、素早く寄せていき、リバプールの攻撃を潰した」と高く評価した。

 そのワトフォードを率いるナイジェル・ピアソン監督は、「リバプールのパフォーマンスはいつものレベルではなかった」と試合を振り返った。

 対するリバプールのファン・ダイクは、「無敗記録はメディアが語っていたもので、僕らから言及したことはない。3つの失点場面をよく分析する必要はあるが、パニックになる必要はない」と冷静に語っていた。

 さて、この試合でベンチスタートの南野拓実は、後半34分から途中出場した。投入時、試合はすでに0-3で敗戦濃厚。クロップ監督からは「思い切ってプレーしろ」と言われ、ほほを合わせて送り出された。

 4-2-3-1のトップ下に入った南野は、投入から1分後、アレクサンダー=アーノルドの速いクロスボールに飛び込んだが、マーカーの好ブロックに防がれた。後半アディショナルタイムにも左サイドからクロスボールを出したが、誰にも合わなかった。

 2月1日のサウサンプトン戦以来の公式戦出場を果たしたが、日本代表MFは「ゴールを奪うためのプレーを意識して入ったが、結果的に負けてしまってすごく残念」と悔しそうに話した。

 ここから、FAカップ5回戦のチェルシー戦(3月3日)、プレミアリーグ第29節のボーンマス戦(3月7日)、CL決勝トーナメント1回戦・第2レグのアトレティコ・マドリード戦(3月11日)と過密日程が続く。

 南野は「ここから本当に重要な試合が控えている。この負けをしっかり受け止めて、次に向けて準備をしたい」と気を引き締めていた。