「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/本戦9月19~25日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)のシングルス準決勝で、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が第2シードのアグネ…

 「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/本戦9月19~25日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)のシングルス準決勝で、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が第2シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)に4-6 7-5 6-4で競り勝ち、決勝に進出した。元ナンバーワンのウォズニアッキは、先の全米オープン準決勝進出で顕著になったシーズン終盤の盛り返しの勢いを、継続させている。  ラドバンスカは第2セットで5-3とリードし、勝利まであと一歩というところまでこぎつけていたが、ウォズニアッキが最後の4ゲームで2度相手のサービスをブレークし、このセットを奪取した。

 そこでつかんだ勢いを手放さなかったウォズニアッキは、第3セットで一時、1-3とリードされた場面でも、ふたたび4ゲームを連取。最後は5-4からウォズニアッキのサービスゲームで、ラドバンスカのリターンがネットにかかりゲームセットとなった。  「素晴らしい選手が相手の厳しい試合だった」と、試合後のウォズニアッキ。「私たちが対戦するときは、いつもタフなものとなる。第2セットでワンブレークを許し、劣勢だったにも関わらず自分を奮い立たせ、挽回できてうれしいわ」。  ウォズニアッキは決勝で、日本の大坂なおみと対戦する。大坂もまた、準決勝で劣勢を覆し、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)に1-6 6-3 6-2の逆転勝ちを収めた。  ウォズニアッキはラドバンスカに対して、持てる経験を引き出し、9度目の勝利を記録した。

 「私たちはよくいっしょに練習しているから、何を予想すべきかはわかっている」とウォズニアッキは言う。「いいゲーム、いい試合だった。驚かされるようなことは何もなかった」。  元ナンバーワンのウォズニアッキは、今季、足首と手首の故障に苛まれ、初春から6月初旬まで休養を強いられていた。

 「故障をしているときは、常に辛いものよ」とウォズニアッキ。「ただ受け入れ、ハードワークを積まなくてはいけないだけ。戻ってくることができて本当にうれしいわ」。(C)AP