広島は24日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に5-0で勝利した。緒方監督は「勝ちにこだわってやっているわけではない」と、先にある大きな目標を見据えていた。■野村がリーグトップの16勝目 広島は24日、マツダスタジアムで行われたヤクルト…

広島は24日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に5-0で勝利した。緒方監督は「勝ちにこだわってやっているわけではない」と、先にある大きな目標を見据えていた。

■野村がリーグトップの16勝目

 広島は24日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に5-0で勝利した。優勝が決まった後の消化ゲームとはいえ、負ければ今季初の5連敗となる試合だったが、緒方監督は「勝ちにこだわってやっているわけではない」と、先にある大きな目標を見据えていた。

 先発の野村が6回無失点で16勝目。打っては4番の新井が3打点と活躍した。緒方監督は「クリーンアップが素晴らしい打撃をしてくれた」と打撃陣を褒め、連敗ストップに関しては「優勝してからCSまで1か月、調子が下がる時もあるだろうし、どこかで上げていくような判断をしなければならない。残り試合も、勝ちにこだわらずやっていく」と問題にしなかった。

 リーグトップの16勝目を挙げた野村に関しては、「持ち味を出した投球をしてくれた」と褒めたが、15勝でダブル最多勝の可能性もあるジョンソンについては「もう最終登板と言ってある。ジョンソンも(野村)祐輔も、明日抹消します」と残り試合での登板をきっぱりと否定した。

「29日(の最終戦)は、これからの投手枠を考えながら起用する」という緒方監督の視界には、10月以降のことしかないようだ。

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo