3月1日、阪神競馬場でGⅢ阪急杯(芝1400m)が行なわれる。 このレースは、3月29日に中京競馬場で行なわれるG…
3月1日、阪神競馬場でGⅢ阪急杯(芝1400m)が行なわれる。
このレースは、3月29日に中京競馬場で行なわれるGⅠ高松宮記念(芝1200m)の前哨戦と位置づけられるレースで、過去10年では2013年ロードカナロア、2014年コパノリチャード、2019年ミスターメロディの3頭が、このレースをステップに高松宮記念を勝利している。
今年のレースで筆者が注目するのは、オーストラリア産馬フィアーノロマーノ(牡6歳/栗東・高野友和)だ。
前走の阪神Cで好走したフィアーノロマーノ
同馬は昨年のGⅢダービー卿チャレンジトロフィー(中山/芝1200m)勝ち馬。3歳時の2017年1月の新馬戦(京都/芝1600m)を勝ち、大事に使われながら徐々に成長して、5歳で重賞初制覇を果たした。
ダービー卿チャレンジトロフィー後、GⅠ安田記念(東京/芝1600m)は14着、GⅠマイルチャンピオンシップ(京都/芝1600m)は13着と大敗が続いた。だが、今回と同じ条件で行なわれた前走のGⅡ阪神C(阪神/芝1400m)は好内容だった。勝ったグランアレグリアには5馬身差をつけられたものの、中団追走から最後までしぶとく伸びて2着を確保した。
阪神コースではこれまで3戦して2勝、2着1回。2018年のファイナルS(1600万下、芝1400m)では好位追走から楽々と抜け出し、2着に1馬身1/4差をつける完勝だった。3歳時にも芝1600m戦を勝利しており、この阪神/芝1400mはベストに近い条件と言えるだろう。
フィアーノロマーノは明け6歳となるが、南半球生まれのため8月21日の遅生まれ。5歳にして初めて重賞を勝ち、これまで14戦と大事に使われてきているので、今年の飛躍も期待される存在だ。
次に血統を見てみよう。父ファストネットロックは、世界的大種牡馬デインヒル産駒で、オーストラリアでは2度、リーディングサイアーに輝いた成功種牡馬だ。現役時代は芝1000mと1100mの豪GⅠを勝利したスプリンターで、種牡馬としては英オークス馬クオリファイなどオーストラリア以外でもGⅠ馬を出している。
日本ではフィアーノロマーノのほかにも、GⅢオーシャンS(中山・芝1200m)を勝ったメラグラーナを輩出。産駒は阪神/芝1400mで14戦4勝の好成績で、フィアーノロマーノ(1勝)、メラグナーナ(1勝)、ブラヴィッシモ(2勝)が勝利し、そのうちブラヴィッシモは2016年の阪急杯で3着に入っている。
牝系も優秀で、母ハートアシュレイはミスプリークネスSなど米GⅢを2勝。伯父に米GⅠゴールドカップアットサンタアニタSのキューピッドなどがいる良血だ。阪急杯での重賞2勝目に期待する。
もう1頭挙げるとすれば、ジョイフル(牡6歳/栗東・吉村圭司厩舎)を推したい。
この馬も6歳で、5歳時の昨年に本格化した遅咲き。昨年12月のOPタンザナイトS(阪神/芝1200m)では、4コーナー14番手から鮮やかな差し切りを決めた。芝1400mでも、昨年の新潟日報賞(新潟)、一昨年の3歳以上1000万下(阪神)で勝利を挙げており、距離も問題はなさそうだ。
以上、今年の阪急杯はフィアーノロマーノ、ジョイフルの2頭に期待したい。