第30回 田中美紗樹/ヨット (2月26日)
背負った期待と重圧
 常に第一線で戦い続け、昨年はオリンピックへの挑戦とともに早大470チームのエースとして活躍を見せてきた田中美紗樹(スポ=大阪・関大第一)。しかし、胸の内には、周りからの期待と大きな重圧を背負いながら試合に挑んできた。彼女の4年間を一つ一つひもといていく。 [ 詳細はこちら]

 

背負った期待と重圧

 常に第一線で戦い続け、昨年はオリンピックへの挑戦とともに早大470チームのエースとして活躍を見せてきた田中美紗樹(スポ=大阪・関大第一)。しかし、胸の内には、周りからの期待と大きな重圧を背負いながら試合に挑んできた。彼女の4年間を一つ一つひもといていく。

 「絶対6連覇してやる」。そんな思いを抱きながら当時、全日本学生選手権(全日本インカレ)で2連覇中であった早大ヨット部に入学した田中。入部早々、上級生のけがで関東学生春季選手権(春季関東インカレ)への出場のチャンスが巡ってくる。だが、結果は惨敗。「1年生が4年生の1年間を簡単につぶしていいものではない」。ある先輩から言われた一言は田中にチームの一員としての自覚を芽生えさせた。その後の試合では順調な成績を残し、その年の全日本インカレでは優勝。田中自身も落ち着いた走りを見せ、早大の3連覇に貢献した。続く2年時には470級女子の世界選手権で日本人トップの成績を収め、さらに関東学生秋季選手権(秋季関東インカレ)では当時の470級のエースである岡田奎樹(平30スポ卒=佐賀・唐津西)に個人成績で勝てたことで自分の中で自信がついてきたという。しかし、秋季関東インカレで総合優勝を飾って迎えた全日本インカレ。1番艇を任された田中はスタートで出遅れ、本来の実力を発揮できないままチームも2位に。4連覇が懸かった重圧をはねのけることはできなかった。