京都から電車とバスを乗り継ぎ約8時間。かつて、坂本龍馬と共に新時代へ夢をはせた中岡慎太郎の銅像が建つ室戸岬のほど近くで、同じく夢を追う若武者たちが汗を流していた。2018年秋以来、3季ぶりのリーグ制覇を目指す硬式野球部が高知県立室戸広域公園野球場を拠点に春季キャンプを行っている。筆者らアスレチック野球班は3日間キャンプに同行し、王座奪還に燃える野球部員たちの熱い模様をお届けする。

2月23日(日)
昨日の雨模様は一転、爽やかな晴れとなった室戸市。朝9時から室内練習場、球場を使ったアップが行われた。昨日とは違う地面状態に注意しながらの基礎トレーニング。ゆっくりと確実にメニューをこなした。

次にサブグラウンドへ移動し、50mダッシュやスタート地点でマーカーの周囲を回ってからダッシュするトレーニングなど瞬発力を重視したメニューで汗を流す。

瞬発力を強化する練習メニュー

想定される状況を理解した上でプレーするケースノック。今回は一死1、2塁などの状況でフライが上がった際の走者の動きを主に見直した。外野手の守備やバックホームなども含めて入念に午前中いっぱい行われた。今年も外野手争いが予想される中、守備練習は実戦に近い緊張感のある雰囲気だった。

昼ごろから、野手は特守へ。平山コーチをはじめとするOB陣から魂のこもったノックを受ける。積極的に声を出し、厳しくも明るい練習となった。

3つ設けられたゲージではバッティングやバントの練習がなされ、打撃力強化を図った選手たちが次々と快音を響かせていた。その間、サブグラウンドでは光原コーチと昨年のチームを引っ張った西川元主将によるアメリカンノック(ファーストとサードの間でセンター付近に落下するボールを速度を落とさず捕球する)や守備の自主練習が行われていた。

この日のハイライトは、ランナーのスタートのチェックや、外野手の送球などを実戦形式で行うケースバッティング。ケースノックでは投手のボールは打ち返さずバッターボックスから打ち上げたが、投手の投げたボールを直接打ち返したうえで、3塁走者のホームインやリードの位置をしっかりと確認した。

日中の練習で課題を再確認し、夕食を経て夜間練習も行う。手投げ・マシンを使ってのバッティングで、ひたすら打って調整する。

朝9時から夜9時まで、およそ12時間に及んだ練習。ここから得た課題をもとに、オープン戦から全力で戦い抜く準備を整える。【記事編集・写真 加藤 弦】