「ATP250 マルセイユ」(フランス・マルセイユ/2月17日~23日/室内ハードコート)の大会2日目。男子シングルス1回戦のセンターコートで可愛らしいラリーが披露され、話題となった。世界68…

「ATP250 マルセイユ」(フランス・マルセイユ/2月17日~23日/室内ハードコート)の大会2日目。男子シングルス1回戦のセンターコートで可愛らしいラリーが披露され、話題となった。

世界68位のヤニク・シンネル(イタリア)と世界102位のノルベルト・ゴンボス(スロバキア)の試合中、会場内からアラームの音が鳴り響き、試合が一時中断した。

中断したのは第2セットの第8ゲームでのこと。すぐに鳴り止むことのない状況に、選手たちは少し緊張した面持ちを見せていた。身体を休めたくないゴンボスが素振りをしている一方、シンネルはエンドライン後方に腰掛け、鳴り止むのを待っていた。

しかし、4分経っても一向に鳴り止まない状況で、ゴンボスとシンネルが機転を利かせた。ゴンボスが自らの近くにいたボールキッズに自分のラケットとボールを渡したのだ。それを見たシンネルも、コイントスを行った少女にラケットを手渡し、子どもたちによるエキシビションマッチが急遽開催となった。

子どもたちは楽しそうにセンターコートでラケットを振り、時には空振りをする姿も。シンネルも、ボールキッズの役割を果たし、少女にボールをワンバウンドで渡して両手を広げる特有の仕草を見せた。

このひとときに会場からも、そして選手たちからも笑顔があふれた。3分弱のエキシビションマッチの後もアラームは鳴り止まず、結局試合は30分の中断を余儀なくされた。

試合はシンネルが6-4、7-6(5)で勝利し、2回戦進出を果たしている。シンネルは2回戦で第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのシンネル

(Photo by Hannah Peters/Getty Images)