この冬公開された、アラスカに魅せられた日本人スノーボーダー達の感性が詰まった作品「-MIND-」は、スノーボードに関わりのある、ありとあらゆる人へ見てもらいたい作品だ。
アラスカで撮影された、美谷島 慎と高久 智基の二人のライダーが出演する本作品は、フィルマーやフォトグラファー含めた、全てのスタッフが日本人である。日本人がアラスカを滑り、そして撮影した、歴史的な映像作品となった。
「僕にとってのアラスカとは…」から始まる冒頭のインタビュー映像では、二人のアラスカにかける想いがリアルに伝わってくる。メインのライディングシーンでは、山頂から滑り降りる様子を引きで撮影した映像と、ライダー目線の映像が交互に編集され、迫力と臨場感に包まれる。美谷島も撮影時のライディングについて「ワンターンのミスでその時に死んでしまうかもしれない儚い世界へ、絶対に帰ってくるつもりで全身全霊全能力を程よく使って駆け引きする。」と語っている。まさに命懸けの撮影だ。ベースキャンプの様子や、ライディング以外の写真や映像がマッシュアップされたエンディングまで、見どころ満載な作品となっている。
是非この映像を見て、彼らが表現するアラスカを感じて欲しい。
Text:Shin Akiyama