連載の初回には、クロスカントリー部門を引っ張っている、岡村慧胤(スポ3=長野・白馬)、山下陽暉(スポ3=富山・南砺平)、小林千佳(スポ3=長野・飯山)の同級生トリオが登場する。が、取材の予定時間になってもその岡村の姿が見当たらない。とい…

  連載の初回には、クロスカントリー部門を引っ張っている、岡村慧胤(スポ3=長野・白馬)、山下陽暉(スポ3=富山・南砺平)、小林千佳(スポ3=長野・飯山)の同級生トリオが登場する。が、取材の予定時間になってもその岡村の姿が見当たらない。というのも、取材の時間の伝達がうまくいっておらず、岡村が1人でランニングに行ってしまったのだ。待つこと1時間、岡村がランニングから帰ってきたシーンから、対談はスタートする。

※この取材は10月16日に行われたものです。また、当時は未定でしたが、山下選手はジュニア世界選手権に出場するためインカレには出場しません。ご了承ください。

※岡村選手を待っている時に行った、山下選手と小林選手の2人との対談は、後日アップする予定です。

「(山下は)圧倒的な存在」(岡村)


ポーズをとる岡村

(岡村がランニングから帰ってくる)

小林 あ!来た!岡村!

山下 携帯持ってるじゃん(笑)。電話でろよ。

岡村 ランニングしてて(出ることができなかった)。

小林 (笑)

岡村 すみません!お待たせしてしまって。

――全員そろったところで、他己紹介をお願いします

山下 岡村くんはこういう異次元なところがありまして。みんなから慕われている存在ではあります。でも、こういうバカなところとか、突っ込まれるところとかもよくあります。

小林 優しくて、優しくて優しくて。いい同期ですよ(笑)。優しすぎるくらいだけど(笑)

岡村 すいません!

山下 こんな感じなんですけど(笑)。常にみんなから愛されてる。

小林 愛されてる。

――次は山下さんについて紹介していただけますか

小林 山下さんは富山の人ですね(笑)

岡村 言うならば『圧倒的存在』ですね。

一同 (笑)

山下 バカにしてる(笑)

岡村 いや本当に。圧倒的存在で、常にみんなを引っ張っていってくれて、もちろんこういう僕にもちゃんと的確な、愛のあるツッコミをしてくれる、頼もしい存在です。

山下 (笑)

小林 今もランナーを引っ張っていってくれている存在ではありますね。意外としっかりしてる。

――小林選手に関してはいかがですか

小林 変なこと言わないでよ?

山下 アホですね。

岡村 元気印。

小林 元気印!?(笑)

山下 ポジティブキャラですね。ポジティブ...なんだろ

岡村 『元気印』。

一同 (笑)

山下 じゃあ岡村なんだろうな。『アホの象徴』

小林 『優しさの塊』

山下 『異次元の存在』

岡村 全然大したことないです。本当に申し訳ない。

山下 『早稲田のなかやまきんに君』でもいいですね。

――それほど筋肉がすごいってことですか

山下 いや、そういう意味じゃないんですけど。ただただ、なかやまきんに君が好きってだけです。

一同 (笑)

山下 (色紙に)『参上』とか書くくらいなので。『ファイト一発』とか。ケインコスギとかも大好きです。

山下・小林 (ずっと笑いが止まらない)

岡村 いや、下の名前がけいんなので、仕方なく入れました。

山下 「仕方なく入れた」とか言いながら、自分で書いてますからね(笑)。

小林 誰も何も言ってないから(笑)。

山下 名前書くのかな?とか思ったら勝手に書いてて。

小林 カタカナ!?ってなったよね。

山下 異次元的存在ではありますよね。発想がぶっ飛んでるっていうか。

――確かに、『ファ』と書き出したところから「んんっ?」ってなりましたよね

山下 『ファ』はびっくりしますよね(笑)。

――初対面の印象などはありますか

小林 初対面の印象?もうどっちも覚えてなー
い。

山下 小林はほんとにうるさい人。すごく喋っているんですよ。ずっと一人で。初対面から。

小林 そんなことないと思う!

山下 なんか仲良くしようとしていたらしくて。なんかずっと喋っていましたね。

岡村 僕の小林の(初対面の)印象は、割と古くて。

小林 いつ?中学とかだよね。

山下 長野県なんですよ。2人とも。

岡村 そんなにでも、前から親しかったわけではなくて。ただ県の強化合宿とかで一緒になったりして、まあでもその時から元気なのはそうですし、競技と真面目に向き合っているなっていう、そういう印象です。

小林 ふふふふふっ(笑)

山下 僕はもう(小林の印象は)うるさいです。うるさいに尽きますね。第一印象はうるさい。めんどくさそう。

――お二人の初対面はいつだったのですか

山下 高3のときに僕が全日本入ったので、その時に一緒に入っていたので、そこで合宿したときがはじめですね。

小林 (山下の)存在は知っていましたけど。こっち(山下)は合宿で一緒になるまで(小林のことを)知らなかったらしいですけど(笑)

山下 知らなかった。

小林 私は(山下が)高2の時とか選抜(全国高等学校選抜スキー大会)とかで勝っていたので、『富山の速い人』みたいな(印象だった)。『富山の新星』みたいな(笑)。あとは、最初の合宿であった時にかわいい顔してるな、と。めっちゃ童顔じゃないですか。ですよね。で、シイタケ食べられないんだなみたいな。最初の合宿でシイタケを残していたのしか覚えてない(笑)

一同 (笑)

山下 初めは本当にすごい男子女子別れていて、(男子が)女子とは喋らない、みたいな感じだったのですが、海外合宿行ったくらいからちょっと喋るようになって。

小林 その時とか全然喋らなかったのですが、男子のみんなでワーワーしている時に(山下が)「嫌いなんだ、シイタケは」みたいなことを言っていて。他にももう1人の人とかも嫌いな人がいたので、「シイタケやだ」みたいなことを(2人で)言っていて、「シイタケ嫌なんだ~、おいしいのに」って思いましたね。

岡村 僕は…

小林 岡村くんは、あれですね。私が中学の時…なんで慧胤喋ろうとしてるの(笑)

山下 慧胤喋ってるんだから!

小林 千佳が喋ってるのに!

岡村 今…山下のあれ(初対面の印象を言う時間)ですよね?

山下 あーそっか(笑)

小林 そうね(笑)。はい。

岡村 僕が(山下と)ちゃんとかかわったのは高3で、一緒に合宿をしたことがあって。たまたまそういう機会が。部屋も同じ部屋で。その時はまだ普通に好青年というか。

小林 『その時はまだ』(笑)

山下 初めの印象はめっちゃいいんだよな。

岡村 (好青年)だったのですが、冬あった時は、意外に『いい意味で』超慣れ慣れしいなって思いました。

一同 (笑)

岡村 でもすごく声かけてくれて、彼は速かったので。すごく。有名だったので。そんなやつと喋れて「うわ、俺、すげっ、なんか、話せてるよ」みたいな。

一同 (笑)

岡村 「やべやべ、うれしいな」って。

一同 (笑)

山下 やっぱり異次元なんですよね。こういうところが。岡村の第一印象は球技大好きですね。やっぱり。合宿を初めてやった時、結構きついメニューをやっているんですけど、(岡村の)高校(の生徒たち)が夜になるとみんなで体育館に行き始めて。みんなで球技しようっていうことばっかり言っているんですよね。どんだけ球技好きなんだよみたいな(笑)。初めは、(岡村の)高校自体がどんだけ球技やりたがるんだよっていう印象でしたね。「だるくね?」みたいな時も球技をやろうってなるので。僕も行っていたんですけど(笑)

岡村 しょうがない。

小林 今も結構やってるよね。サッカーとか。

山下 球技すっごいやりたがるので、元気な球技野郎だなと。練習とかでもその時は結構張り合ってきてくれたので。

小林 その時は(笑)

岡村 その時はね。

――今はいかがですか

岡村 今はもう『圧倒的存在』なので。引っ張ってくれるような存在ですね。

山下 (笑)

小林 (岡村と初めて会ったのは)中学の時とかに合宿とかで一緒になったことがあるのですが、その時はあんまり喋ったことがなくて。大学になってちゃんと喋れるようになったくらい。(呼び方が)『小林さん』くらいの感じだったので。なんかちょっと他人行儀な人だなと思っていました。大人しいのかなっていう印象もあるけど、男子といるときはすごく楽しそうだな見たいな。女子とあんまり関わらない人なのかなと思っていました。あとはパトリック・チャンだなと。パトリック・チャンに似てません?

山下 パトリック・チャンの写真を見せてあげたらわかりやすいね。

岡村 パトリック・チャンわかります?フィギュアスケートの選手で。昔結構強かった選手なんですけど。

小林 (パトリック・チャンの写真を筆者に見せながら)この人なんですけど。

――似てますね(笑)

山下 めっちゃ似てますよね?(笑)

小林 似てるんですよ(笑)私の家は親がフィギュアスケート好きで見ていたので、すごく似てるなって(笑)

――どこの方ですか

小林・山下 カナダです。

――カナダに行った時も通用しそうですね

山下 通用しますね。身長だけですね。通用しないのは。カナダ人は結構でかいと思うのですが、岡村くんは150センチ台なので。

岡村 162(センチ)です。

山下 嘘つくなよ!

岡村 本当に162センチです。

山下 でも、早稲田大学で測った時は158.9(センチ)でした。

岡村 という記録も出したことがあります。

一同 (笑)

岡村 非公式ですけど。

山下 僕はそれを無理やり見て、1人でずっと「お前―」とか言っていました。ずっと162(センチ)って(岡村が)言っていたのですが。堂々と嘘をついていたんですよね。

岡村 嫌な奴ですね。

一同 (笑)

――3人で遊びに行ったりとかはするのですか

山下 1年生の時くらいしかないですかね。1年生の時、3人でラーメンを食べに行きました。

小林 池袋まで。めっちゃ並んだよね。

岡村 食べに行きました。それだけのために。

山下 他にも後輩とかを連れていくことが多いですかね。

小林 ランナーはみんな仲いいので。一緒にいすぎるくらい。冬ずっと一緒なので。家族みたいな感じです。

「圧倒的に勝ちたかった」(山下)

山下は昨季のインカレで2冠を達成した

――ここからは昨年のインカレを振り返っていただきます。まずは、男子・女子共に2位という結果だったリレーを振り返ってみていかがですか

岡村 僕のところで、せっかくいい流れで来た順位がちょっと落ちてしまって。トップに食らいつききれなくて、そこで離れて。勝負のかなり苦しい展開となってしまったので、そこに関しては後悔があります。

小林 暗いよ(笑)

山下 そこに関してはしょうがないよね。リレーに関して言われたらね。僕は、リレーで負けたのはほぼ自分のせいかなって思っていて。ラストで抜けばよかっただけなんですけど。言い訳をさせてもらうならワックスのミスですね。正直板が滑らなかった、相手がすごく滑っていたというのがあったのですが、それでも絶対的な力があればチームを勝利に導けたかなっていうのはあるので。ある程度の力までなら出せるのですが、ある程度以上が出せてなかったっていうのがきょねんの反省でも話した通りあるので、圧倒的な力をつけて、もっともっと、『何番で渡されてもトップで帰ってきてやる』っていう、前に楽をさせてあげられるような力をつけていきたいなって、きょねんのリレーで思いました。

小林 私もアンカーを任させてもらったのですが、そんなにすごいタイム差があったわけではなかったので、追いつけない距離ではなっかたのですが、コンデションが悪いというか、自分で追い込み切れないというか、思ったような滑りができなくて全然スピードが上がらないっていう感じで。ただただつらいレースになってしまったかなっていう印象です。やっぱり、きょねんの四年生とかと滑れるのは最後だったので、勝ちたいという気持ちもあったし、その前(の年)に先輩たちと一緒に走れたことで優勝したという経験もあったので、やっぱり自分も力になりたかったのですが。アンカーで決まるので。結局は。そこで勝ち切れなかったのは悔しいなと思います。

――リレー以外の種目を振り返ってみていかがですか

岡村 僕は個人に関しては極端なレースになってしまって。片方は入賞できたのですが(30キロフリーで5位)、片方は全く思ったような滑りができなかった(10キロクラシカルで38位)ということで、今シーズンは両方入賞できるようにしていきたいと思います。逆に片っぽ入賞したのは、自分の高校からのキャリアの中で1番良かった成績でした。高校でも5番にも入ったことがなくて。最高でも9番とかで。そういう経験をしたことがなかったので、率直にうれしかったです。ただ、レース展開的には、山下がずっとトップだったのですが、本当に離されていて。2位集団をずっと走っていたという状況だったので、少し自分に力というか、余裕があれば、もっとポイントを取ってチームに貢献できたのかなっていう風に思いました。

山下 いいの?それで。もっと上位を狙えたとか言えばいいじゃん(笑)

岡村 そうですね。2番を狙っていたのですが、最後は力及ばずでした。

――インカレの後に監督にインタビューに行かせていただいたときは、インカレのMVPは岡村選手だとおっしゃっていましたが

岡村 僕と多分後輩のやつ(宮崎遼周選手、スポ2=新潟・小出)だと思うのですが、あれですね。どっちも極端で。どっちも何が起こるかわからない。山下は速いっていうのは(監督は)知っているのですが、僕ともう一人の後輩(宮崎)っていうのは調子に波があって。2人多分足したらいいのですが。なんせ極端だったので。まあでも入賞はできたので。同じ順位、5位5位で。そういうところだとは思います。

――30キロフリーに関しては、2位以下を大きく引き離しての優勝となりました。山下選手はきょねんのインカレの個人種目を振り返ってみていかがですか

山下 30キロフリーに関しては、もっと混戦になる予想だったのですが。思ったよりあっけなく終わったというか。簡単に言えば。自分の調子もよかったとは思うのですが、それ以上に多分後ろが自分を追うのを諦めてくれたおかげで、何の苦も無く自分の滑りだけをしてゴールできて、優勝できたという感じですかね。次の日のクラシカルがちょっと苦しい展開で。接戦の中での優勝というような感じだったので。そこで勝ち切れたというのは自分でも自信になった部分がありますね。でも、絶対勝てるというっていうところではないので、圧倒的に勝ちたかったという部分はあるので、そこは今年、来年の課題ではありますね。

――小林選手はいかがですか

小林 去年15キロのスケーティング(2位)はずっと前三人で走っていて、最後ラスト一周のところで先頭の児玉さん(当時日大)に離されてしまって、あそこで食らいつけなかったのが自分の弱さかなって思いました。中盤落ちてしまうことが多いので、そこが弱さかなって。ただ。最後その前滑っていた横浜(日大)にもちょっと離されてはいたのですが、(インカレの開催地であった)野沢が(小林の)地元のコースということで、自分の中では後半の下りを攻めれるコースだったので、最後まで諦めずに走ったことで2位になれたのかなと思います。その日はスキーにもあたって、コーチとかにも感謝のレースだったなと思います。でもクラシカルはすべてがうまく噛み合っていなかったというか、自分もすごくバタバタしていたし、滑りに関しても納得いくようなものは全くなくて、途中経過も悪くて焦ってしまったりすることもあって。下りでもうまくいかなかったですし。山下はさっきいい意味であっけなく終わったって言っていましたが、私は悪い意味であっけなく終わったレースだったな、というレースでした。

山下 インカレはとりあえずサポートが本当に助かりました。

小林 助かりました。

山下 OBの先輩と藤田コーチに助けてもらって。あと応援の人たちも。OBの人とかも駆けつけてくれて。

小林 親とかも来てくれましたね。

山下 応援からもすごい力をもらった大会ではありましたね。独特の雰囲気があるので、インカレだけ。

小林 アルペンの人とかもリレーとかで応援に来てくれたりして、やっぱり一番早稲田っていうチームを背負っているなと感じました。

「(花輪スキー場は)本当に油断できないコース」(小林)


昨年好成績を残した小林。期待が掛かる。

――今年のインカレでの具体的な目標は

岡村 今年は…

山下 (岡村に向かって)表彰台…(小声)

岡村 そうですね…

小林 人の目標言うなよ~(笑)

岡村 あと2年しかないので。自分一応卒業後は普通に就職を考えていて、こういう大きい大会に出るのは数少なくなっているので、僕が一番の目標にしているインカレという舞台で、昨年入賞できたフリーに関しては表彰台を狙います。もう片っぽ、苦手ではないのですが、まだみんなに見せられていないクラシカルに関しては、とりあえず入賞を目標にします。

――山下選手はインカレではなくジュニア世界選手権に出場する可能性がありますが

山下 今大学生でU23男子に出れるとしたら、自分以外いないような状況で。自分以外だとジュニア、全日本に登録されてないので、入れないかもしれないという状況なので。そこに必ず出るためには、今年基準としてFISポイント40切るとか、そういう風に出してもらってるので、その基準を必ず達成して、U23世界選手権に出て。そのポイントを達成できるくらいの実力だと、U23でも自分の目標としている20番切りとか、そういうのが達成できるように設定してあるので、出るためにはU23でも活躍できるくらいの実力を持ってということなので、そういう感じですかね、目標は。そこに向けて全部やってる感じですかね。

――花輪の印象はいかがですか

山下 短い。スピードコース。

小林 登ったらすぐ下るみたいな。

山下 極端。

小林 登り切って平らでつなぐ、とかではなく、登って下っての連続といったコースですね。

山下 僕は得意ですね。

小林 私も結構(得意なコース)。高1の時のインハイ(全国高等学校スキー大会)で勝ったコースなので。自分的には好きなコースです。

岡村 僕も得意なコース、すごい好きっていうか、「ああなんか、このコース合っているな」とか、「得意なのかな」って思ったのですが。

小林 なんの話(笑)

岡村 その高1のインターハイに出てて、そこ(花輪スキー場)だったのですが、個人でとんでもない順位を出してしまって。「あれ?」みたいな。リレーは良かったのですが、個人で「あれ?」と思いました。

小林 (笑)

岡村 やっぱり、油断できないなとか、(相性が)いいように思っていても絶対に安心してはいけないコース。

小林 (岡村の話し方に笑いが止まらない)

山下 そういうことです。

小林 でもすごい短いコースで、タイムが速しコースなので、タイム差はあんまりつかないコース設計なので、岡村くんの言ったように本当に油断できないコースだと思います(笑)

――来年はスキー部が100周年を迎えますが

岡村 僕はプレッシャーになるので、とにかく考えないようにします。

山下 考えないように!?

岡村 いや、もう、とてもおめでたいことっていうか。おめでたいことだと思います。ただ、普通に最上級生という自覚だけ持ってしっかりとやっていって。ただその100周年と聞くと本当にプレッシャーとなってしまうので、なのでそこはあまり意識しないようにしたいです。

山下 100周年に向けて、どっちも(男女ともに)総合優勝の旗を持ってたほうがカッコもつくので、とりたいですね。100周年にとりたい、自分たちが4年生の代で男女総合優勝をとりたいっていうのもありますけど、僕らが1年生の時が初めて、創部以来初の男女総合優勝して、「ああ、いいな、自分たちも4年生の時に男女総合優勝したいな」っていう思いはあるので、自分たちが4年生の時も(男女総合優勝を)したいのですが、100年の時に、総会の時にOBの方とかに会うとしたら、今年優勝しとかないと旗は手元にないわけで。今は男子の旗があるのですが、飾るときも男子の旗だけ持ってOBの人たちに会いに行くっていう感じなのですが、今年とって、来年もとって、男女総合優勝を初めての2連覇にしたいなっていうのはあります。出ないように全力で頑張るのですが、インカレに出たらそうしたいですね。

小林 100年もスキー部がやってきているのは率直にすごいことだなと思います。その時に4年生っていうのは、考えたくないようなプレッシャーが多分あるとは思うんですけど、私たちが4年生の時は私たちらしくというか、自分たちらしいチーム作りをして、来シーズンになったら『100周年のあいつら、よくやったな』という、そういう存在になれたらいいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 山田流之介)


終始笑いの止まらない、楽しい対談となりました!

◆岡村慧胤(おかむら・けいん)(※写真左)

1998(平10)年6月19日生まれ。162センチ。長野・白馬高出身。スポーツ科学部3年。この対談の時、筆者がタオルを忘れてしまったのですが、後日大学のキャンパスでお会いした際に届けていただきました。まさに『優しさの塊』という言葉がぴったりですね。色紙にしたためていただいたのは、『ファイト一発 岡村参上』。同じ名前のタレントが出演していた某CMの名セリフを自ら書き込み、他の2人からつっこまれていました。

◆山下陽暉(やました・はるき)(※写真中央)

1999(平11)年3月11日生まれ。170センチ。富山・南砺平高出身。スポーツ科学部3年。小学校の時からビビンバが大好きだという山下選手。「野菜も摂れるし、最高のソウルフード」とニコニコしながら語ってくれました。対談では積極的に他の2人をいじるなど、盛り上げ役に徹していました。今年は日程の関係でインカレには出場しませんが、世界を相手に暴れまわってくれることでしょう!

◆小林千佳(こばやし・ちか)(※写真右)

1998(平10)年7月3日生まれ。157センチ。長野・飯山高出身。スポーツ科学部3年。「今年は女子はオリンピックのリレーに繋がる大事な年だから」と、色紙には力強い文字で『挑戦』としたためていただきました。去年の対談で『粘り強く』と書いた色紙は大掃除の際にもなぜか処理されず、寮のトレーニングルームに残されていましたが、今年の色紙はどうなっているでしょうか。