「ATP250 モンペリエ」で3度目の優勝を果たしたガエル・モンフィス(フランス)。この勝利が、彼をある特別なグループに加えることとなった。特別というのは、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)レベルの“特別”だ。英…

「ATP250 モンペリエ」で3度目の優勝を果たしたガエル・モンフィス(フランス)。この勝利が、彼をある特別なグループに加えることとなった。特別というのは、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)レベルの“特別”だ。英テニスメディアのtennisheadが報じている。

驚くべきことに、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)でさえも達成していない記録をモンフィスが達成。といっても、男子テニスのどの記録でもありがちなように、ジョコビッチはかなり近いところまで近づいているのだが。

モンフィスは「ATP250 モンペリエ」での活躍により、16年連続でATP大会の決勝に進出。すべての現役選手の中で、その記録を超えているのはフェデラーのみで、ナダルはモンフィスと並んでいる。

ATPツアーでの連続決勝進出年数(現役選手)

フェデラー 20(2000-2019)

ナダル 16(2004-2019)

モンフィス 16(2005-2020)

ジョコビッチ 15(2006-2020)

ジョン・イズナー(アメリカ) 10(2010-2019)

錦織圭(日本/日清食品) 9(2011-2019)

ファビオ・フォニーニ(イタリア) 8(2012-2019)

ドミニク・ティーム(オーストリア) 7(2014-2020)

ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 7(2013-2019)

もちろん、この記録では年齢が物をいう。モンフィスは現在33歳で、1歳年下のジョコビッチより少し長くATPの大会に参戦している。つまり、この記録はモンフィスが高いレベルを保ち続けている息の長い選手であることを、明確に示しているのだ。

同年代の非常に優れた選手たちでも、ここに名を連ねていない者も多い。例えば、グランドスラム優勝経験のあるアンディ・マレー(イギリス)やスタン・ワウリンカ(スイス)などだ。大きな怪我に悩まされた彼らは、長期間の休養を余儀なくされ、連続記録を保つことができなかったのだ。

16年連続でATP大会のファイナリストになることが、称賛に値する特筆すべき偉業であることは確かだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「ATP500ロッテルダム」でのモンフィス

(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)