箱根駅伝を終え、新たな体制で歩み始めた早大競走部長距離ブロック。今大会にはことしの箱根に出走していないメンバーを中心に、15人の選手が練習の一環として出走。30キロという長めの距離走に取り組み、各自の現在地を確認する機会となった。向井悠介(スポ2=香川・小豆島中央)が1時間36分8秒(16位)の記録で早大内トップでフィニッシュした。

 それぞれの選手が、相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)や駒野亮太長距離コーチ(平20教卒=東京・早実)からの指示、そして自身の状態などを鑑みた設定タイムを立てて臨んだ今大会。その中で、向井は1キロあたり3分20秒を切るペースで余裕をもって15キロまで刻む。レース後半に差し掛かって以降は、徐々にペースを上げるというプラン通りの走りをみせると、それに伴い順位もジャンプアップ。「ラスト5キロは少し脚に(疲労が)きた」と語るが、終始余裕を感じさせる走りでゴールし、仕上がりの良さを伺わせた。また、チーム内2番手でフィニッシュした山口賢助(文2=鹿児島・鶴丸)は、風邪の影響から本調子ではなかったものの、設定タイムはクリアし手応えを掴んだレースとなった。


レース終盤、ペースアップする向井

 1週間前の唐津10マイルにて好走した太田直希(スポ2=静岡・浜松日体)と井川龍人(スポ1=熊本・九州学院)は最後まで余裕を持ったペースで肩を並べながら淡々と走り、笑顔でゴールした。


山口も後半にペースを上げ、集団から抜け出した

 箱根を終え、太田智樹(スポ4=静岡・浜松日体)や新迫志希(スポ4=広島・世羅)など、それまで走力面・精神面共にチームをけん引してきた選手が引退した。しかし、「箱根後もチームでいい結果が出ているし、生活面でも結構引き締まっている」と山口が語るように、選手たちは次なる目標へ向けて既に切り替えているようだ。伝統ある早大競走部として、結果を追い求める姿勢に変わりはない。多くの選手たちがロードシーズンの締めくくりと位置づける日本学生ハーフマラソン選手権大会では、今回の30キロ走で得たものを生かせるか、期待がかかる。

(記事 青山隼之介、写真 朝岡里奈、姉﨑珠有)

結果

▽男子30キロの部

向井悠介(スポ2=香川・小豆島中央) 1時間36分08秒(16位)

山口賢助(文2=鹿児島・鶴丸)    1時間38分22秒(24位)

佐藤皓星(人2=千葉・幕張総合)   1時間40分51秒(41位)

植田航太(人1=東京・早実)     1時間40分54秒(42位)

黒田賢(スポ3=東京・早実)     1時間40分54秒(43位)

河合陽平(スポ2=愛知・時習館)   1時間40分55秒(44位)

井上開登(法1=東京・早実)     1時間40分58秒(46位)

安田博登(スポ1=千葉・市船橋)   1時間42分57秒(60位)

太田直希(スポ2=静岡・浜松日体)  1時間43分56秒(71位)

井川龍人(スポ1=熊本・九州学院)  1時間43分56秒(72位)

白井航平(文構1=愛知・豊橋東)   1時間44分38秒(77位)

渕田拓臣(スポ3=京都・桂)     1時間46分19秒(95位)

森田将平(スポ3=広島・修道)    1時間49分09秒(130位)

住吉宙樹(政経3=東京・早大学院)  途中棄権

本郷諒(商3=岡山城東)       途中棄権

宍倉健浩(スポ3=東京・早実)    棄権

吉田匠(スポ3=京都・洛南)     棄権

半澤黎斗(スポ2=福島・学法石川)  棄権

室伏祐吾(商2=東京・早実)     棄権

茂木凜平(スポ2=東京・早実)    棄権

遠藤凌佑(人1=山形東)       棄権

小指卓也(スポ1=福島・学法石川)  棄権

鈴木創士(スポ1=静岡・浜松日体)  棄権

コメント

向井悠介(スポ2=香川・小豆島中央)

――冬季練習の収穫はどのようなものでしょうか

しっかりとけがをせずに走り込むことができたという面で、集中練習で少し崩れてしまったところからもう一度土台をつくり直して、調子を上げることができたのが収穫かなと思います。

――代替わりしてから約1カ月半が経過しましたが、チームの雰囲気はいかがですか

4年生が抜けて新しいチームがスタートしたわけですが、チームを大きく変えて前進していこうという雰囲気が少しずつ表れてきているのかなと思います。

――きょうのレースの位置付けはどのようなものでしたか

冬季練習の中間成果を確認するという面で、しっかりと設定タイムに沿って、本気というよりはどれだけ余裕度を持って走れるかという練習でした。

――レースプランや設定タイムを教えてください

20キロ地点くらいまで(1キロ)3分20秒切りで行って、そこから少しずつ上げていくというものでした。

――前半は一定のペースを刻み、後半しっかりとペースを上げられたプラン通りの走りとなりましたが、レースを振り返っていかがですか

全体的に見てその通りで、前半余裕を持って走ることができて、折り返してからしっかり切り替えることができたという点に関してはプラン通りのレースができたかなと思います。

――レースを通して余裕を持って走れていたのですか

そうですね。ラスト5キロは少し足にきてきつかったのですが、呼吸自体はそんなにきつくなくて、これから合宿があるのですが、それにつなげていけるようなレースになったかなと思います。

――学生三大駅伝に出走するために、今後取り組みたい課題や伸ばしていきたいポイントはありますか

課題はスプリント力というか、速いペースに付いていけなくなることだと思います。伸ばしていきたい点はスタミナで、しっかりとこの2年間走り込んでスタミナを付けることができて、きょうはその成果を確認できたという面でも良かったと思うので、その長所をもう一度自信を持って伸ばしていきたいと思います。

――来月には日本学生ハーフマラソン選手権(立川ハーフ)に出走されますが、それに向けて一言お願いします

やはり立川ハーフは一つの大きなターニングポイントになると思うので、しっかりとタイム、順位どちらも狙っていきたいなと思います。

山口賢助(文2=鹿児島・鶴丸)

――今大会の位置付けは

昨年から青梅マラソンに出るというのは決まっており、練習の一環という位置付けでした。ここではしっかり決められた設定の中でクリアして、長い距離を踏むというのを一番の目的にしていました。

――なぜ30キロを

来月に立川ハーフ(日本学生ハーフマラソン選手権)に出走しますが、一度それより長い距離のレースに出ておこうということで、距離の面でも立川に向けたステップを踏んでいこうと思ったからです。

――設定タイムは

20キロまでは(1キロ)3分20秒前後で、残りの10キロは上げられたら上げるという設定でした。

――実際残りの10キロは

終始あまり設定通りではなかったですが、3分20秒を上回るくらいのペースではずっといけたので、最終的にタイムはクリアできました。しかし後半10キロ上げ切ることが出来なかったのでそこが課題かなと思います。

――東京箱根間往復大学駅伝(箱根)以降の練習の調子は

箱根が終わって2週間後にハーフマラソン(公認奥球磨ロードレース)への出走が決まっていたので、帰省期間中も比較的練習をしてハーフを走りました。しかしその後に風邪を引いてしまって約5日間ほど練習に参加出来ず、そこからだいぶ調子を落としてしまってきょうもかなりきつい状態の中で臨むレースというかたちになってしまいました。

――風邪の状態は

10日間くらい咳が長引いてしまって、風邪自体は治りましたが、その分のダメージを引きずってしまっているという感じがします。

――アップダウンへの対応は

アップダウンに関してはあまり意識していませんでしたが、立川のコースもアップダウンが多く、この青梅もそれ以上にアップダウンが激しいコースということで、ここできつさの経験を立川にも繋げられたらなと思います。

――立川ハーフまではどのように仕上げていきたいですか

明日から一週間合宿が始まるので、それまではしっかり距離を重視して、合宿以降はハーフの1キロ3分を切るペースに対応出来るような体のキレを出していけるようにと思います。

――合宿中の目標は

地元で合宿が出来るので色々知っている場所も多く、アップダウンの多い環境でもあるので、色んな場所を使いながら沢山走れたらと思います。

――代替わりしてからのチームの雰囲気は

強い4年生が抜けてしまったということで戦力的なダウンというのもあるのかなと思いましたが、昨年と違って箱根後もチームでいい結果が出ていたり、それ以外の生活面でも結構引き締まっていて。僕も箱根が終わってから次また来年に向けてということで既に気持ちを切り替えて、引き締まった雰囲気の中で出来ているか