昨年の「全米オープン」決勝で、ラファエル・ナダル(スペイン)を相手に2セットダウンからフルセットまで持ち込んだダニール・メドベージェフ(ロシア)。今年こそ新しいグランドスラム優勝者が出るかと騒…

昨年の「全米オープン」決勝で、ラファエル・ナダル(スペイン)を相手に2セットダウンからフルセットまで持ち込んだダニール・メドベージェフ(ロシア)。今年こそ新しいグランドスラム優勝者が出るかと騒がれる男子テニス界だが、メドベージェフはナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)のBIG3がまたタイトルを独占しても、驚かないという。英テニスメディアのtennisheadが報じている。

メドベージェフが「全米オープン」でナダルを追い詰めたように、「全豪オープン」でもドミニク・ティーム(オーストリア)がジョコビッチから先に2セットを奪った。この二人はBIG3を除けば最もグランドスラム優勝に近いといえるだろう。

2020年は新しい王者が生まれるかという質問に「将来を予想するのは好きじゃないが、もちろん可能だ」という。

ただ「ナダル、フェデラー、ジョコビッチは連続してタイトルを獲っているから、今年も独占することになっても驚かないよ」とも話す。

「彼らはアメージングで、いつでも何をすべきか分かっている」「彼らと対戦するとき、簡単なポイントはない」「ただ5セットマッチより、3セットマッチの方が勝ち目があるのは事実だよ」

確かに3セットマッチではBIG3以外が優勝を飾る回数は増えてきた。それでも2018年、2019年のマスターズ1000の9大会では2年ともBIG3が5大会ずつ優勝している。グランドスラムでは13大会連続だ。ベテランの年齢になっても、グランドスラムに照準を合わせて調整していることもが大きいともいえる。

今年もまだマスターズ1000が9大会、グランドスラムが3大会あり、どうなるのか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのメドベージェフ

(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)