世界15位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)の快進撃が止まらない。現在開催中の「ATP500 ロッテルダム」(オランダ・ロッテルダム/2月10日~16日/室内ハードコート)でもベスト8へ進出し、今シーズンの戦績を13勝1敗としている。ルブレフ…

世界15位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)の快進撃が止まらない。現在開催中の「ATP500 ロッテルダム」(オランダ・ロッテルダム/2月10日~16日/室内ハードコート)でもベスト8へ進出し、今シーズンの戦績を13勝1敗としている。ルブレフはこの絶好調の理由を「メンタルの改善」だと話していると、米テニスメディアのTennis.comが報じている。

年始の「ATP250 ドーハ」、その翌週の「ATP250 アデレード」ではなんと2週連続優勝。「全豪オープン」はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に敗れたものの4回戦へ進出し、今大会もすでにベスト8へ進出。13勝という白星の数は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と並んで現在1位だ。「ATP500 ロッテルダム」開催前の最終戦ランキング(今シーズンのポイント獲得ランキング)でも5位につけている。

ルブレフは、2017年「全米オープン」で当時19歳にしてベスト8進出を果たし注目を集めた。一気に駆け上がってくるかと思われたが、怪我もあり、2019年1月にはトップ100からも落ちていた。

そこから這い上がり、現在結果を出せている理由についてルブレフは「メンタル部分が昨年と比べて改善された」と語っている。

「僕らは慣れなければならない。選択の余地はないんだ。アウトドアシーズンがあり、インドアシーズンがあり、クレーコート、ハードコート、芝コートとある。それが僕らのスポーツなんだ」と、数ある中でもシーズンが長いタフなこのスポーツを心から理解しているようだ。

ルブレフは昨年怪我から復帰した後、ツアーの予選で200位以下の選手にもなかなか勝てず苦しんだ。ATP(男子プロテニス協会)によると、当時のことを「自分はしばらくプレーしていなかった。まだ競争できるレベルにない」と自分に言い聞かせつつも、プレーできることが嬉しかったという。

「僕には我慢強さがない。だから学ぶ必要があった」「怪我をした時は我慢強さがいつでも必要になる。自分が好まないことでも受け入れなければならない。やり直して、ベストを尽くす必要があるんだ」と振り返っている。

「僕は毎日メンタル的に強くなりたいと思っているし、上手くいかなくても受け入れてポジティブでいたい」「もし毎日できたら、それが今年の目標になる。僕はまだ時々怒ってしまうけど、次のレベルへ行きたいなら、疑念を捨てないとね」

怪我を乗り越え、再び頭角を現したルブレフ。「ATP500 ロッテルダム」では準々決勝で世界39位のフィリップ・クライノビッチ(セルビア)と対戦する予定。まずは今大会でどこまで上へ行けるか注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 ロッテルダム」でのルブレフ

(Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)