ITF(国際テニス連盟)によれば、バルバラ・レプチェンコ(アメリカ)はメルドニウムで4度陽性と判定されたが、摂取した時期が、それが禁止となる2016年1月1日以前だったと判断されたため、無罪となったと公表した。  レプチェンコ…

 ITF(国際テニス連盟)によれば、バルバラ・レプチェンコ(アメリカ)はメルドニウムで4度陽性と判定されたが、摂取した時期が、それが禁止となる2016年1月1日以前だったと判断されたため、無罪となったと公表した。  レプチェンコは(陽性反応のため)3月に仮の活動停止処分を受けていたが、『違反の責任を負わず、不注意もなかった』と判断されたため、嫌疑は晴れて無罪放免となった。  ミルドロネートの名でも知られるメルドニウムは、マリア・シャラポワ(ロシア)が陽性反応を示したのと同じ薬物だ。シャラポワは2年の活動停止処分を言い渡されており、現在上訴中だが、シャラポワの場合、1月に薬物を摂取した旨を認めていた。このラトビア産の薬物は通常、心臓疾患の治療薬として使用されている。  ITFは、1月7日、2月1日、3月1日、4月7日の検査で、メルドニウムは次第に量を減少させながらレプチェンコの体内に発見された、と言った。彼女は、最後にメルドニウムを摂取したのは12月20日前後だったと主張し、活動停止処分の取り下げを求めて上訴していた。30歳のレプチェンコは、ウズベキスタン生まれのアメリカ人で、現在WTAランキングで79位。(C)AP