Breath In The Momentの旅が終わり年が明け、早くも1月が終わり2月を迎えています。毎日が本当に信じられないスピードで過ぎていき驚いています。
現在僕は住まいのある湘南で4月の上映会へ向けての準備や編集作業に追われています。毎日が目まぐるしく過ぎていく中、こうして旅のことをゆっくり振り返る時間がとても大切な事なんだなと感じています。

編集作業も含め、インプットの時間からアウトプットする時間になったのでしょう。実はまだ一人のメンバーを除いて、他のメンバーとは一度も会っていません。

メンバーそれぞれ日本に戻ってくると今までの生活があります。仕事、自分の時間、家族の時間。
20代後半になると、職場が同じということがなければ毎日顔を合わせることも少なくなると思います。その中で全員が30日間のという貴重な時間を使って旅をしていたことは本当に貴重で今後このような機会があるのかどうか、くらい珍しいことです。
まさに僕のコンセプトである’’今を生きる’’が詰まった1ヶ月でした。

もちろん考え方や価値観が違う人間が集まれば衝突することもあるだろうし、自分とは価値観が合わないと思ったタイミングもそれぞれあったかと思います。
それでも無事にゴール出来たことに感無量、そしてメンバー全員に感謝の気持ちでいっぱいとなっています。
メンバーは今この旅をどのように考えているんだろう…。


旅を終え帰国するとまず聞かれることは、‘’旅はどうだった?何か行く前と変わった?’’という質問です。
この旅を通して僕のは、旅に行く前にもしかしたらこれかもしないという事が確信に変わり、そしてまた新たな疑問も生まれました。
この二つの感情について少しお話をしたいと思います。
まず今回の旅を終えて僕が一番心に残った事は、‘’思いやり’’の大切さの再確認です。
これが一人一人の中にあれば今あるすべての問題を解決できるのではないのかと思うくらいです。

モロッコ・ヨーロッパ(フランス スペイン)・アイスランドを旅していく中で、モロッコとヨーロッパではSurfrider Foundation Morocco、Surfrider Foundation Europeと言われる世界各地に支局がある海岸保護を目的とした国際環境NGO団体の方々と交流を持つことが出来ました。

モロッコではサーフポイントでも有名なアンカーポイントにあるSurf Marocという宿泊施設とSurfrider Foundation Moroccoが共同で開催しているビーチクリーンに参加しました。


今回モロッコを最初の国にしたのは前回の記事でも書いたように、素晴らしい自然とゴミの差が激しいと世界一周の時に感じたからです。

2度目のモロッコでしたが前回よりも捨てられているゴミの多さは目に入ってきました。
もちろん、ゴミの量が増えた訳ではないと思います。むしろ世界中でサスティナブルという言葉がトレンドとなっている今、前回よりも使っている物に気を使っているおい店が増えているような気がします。

ただ僕がこういう問題に気づき、気にし始めているからこそ今まで入ってこなかった情報が目を通して入ってくるのだと思います。ちょうど世界一周から1年後に訪れたこの土地で、違った視点からみれている自分がいたことに、ちょっとした気づきからこんなにも違った景色が観れるのかと驚きの連続でした。

素晴らしい波がすぐそこにあるここアンカーポイントでさえ沢山のゴミが路地や道路脇に捨てられていました。酷いところはゴミで茂みが隠れてしまうほど。

今回のビーチクリーンの会場となった場所は全長全長約100mのビーチで参加者は20名程。ビーチクリーンとしてはそんなに大きなビーチではないし、参加人数も多いわけではありません。ですが、約1時間ほどのビーチクリーンで取れだゴミの量は350kgにもなったのです!

僕の中で新しく素晴らしいなと思ったのはビーチクリーン後に重さを測りSNSに載せること。その目的は、どれだけ拾えたかを見せるためではなく数字を見せる事でより一層見ている人たちが自分ごととして捉えてもらえるように、だそうです。

確かに拾ってる感覚だけではどれくらいの量が実際に回収出来ているかもわからず、なんとなくこれくらい、といった感じで自分の中で消化されていました。ですが、その場で今日回収できた重さを見るとたった1時間でこんな量になるんだと具体的に頭で理解出来たのです。
主催者の方にお話を聞くと、今はまずたくさんの方に知ってもらうこと、気づいてもらう事が重要だと仰っていました。

ここでもやはり”気づき”がいかに重要なのか考えました。もう一つ大事な要素として挙げていたのが、教育です。モロッコではまだまだ学校でこういう問題が取り上げられる事が少なく、若い世代の認知が少ないと聞きました。僕らやもっと若い世代からこういう問題を少しでも学ぶ必要があると。

この教育に関してはSurfrider Foundation Europeを訪れインタビューをした際にもその重要性が出てきました。ヨーロッパのオフィスでは事務所の隣にオーシャンキャンパスと言われる場所を設け、そこに週2~3日地元の学生を招き入れ、世界のゴミに関してのワークショップを行っているそうです。

“子供と話せば、家に帰って両親に伝え家族でその話になる”この言葉が1番印象に残っています。子
供が興味を持てば両親も必ず考えますもんね。子供から始まり家族で話し合いそれが周りに伝染していき、どんどんこの形が増えていく事は理想的です。

僕はこの経験を通して教育の大事さはすごく理解しました。ただ子供は純粋だからこそちゃんとした情報を共有しないといけないと思います。どの立場の気持ちもわかるように説明する必要があるなあと。


すべての問題にこういうことが多いと思うのですが、誰かを悪者にしてしまいがちという事です。
地球を良くしようという気持ちからサスティナブルな活動をしている筈なのに、どこからか○○が悪いとなり、そしてそこで争いが生まれてしまうかもしれません。もしかしたら戦争にも発展しかねないです。

話は大きくなってしまいましたが、僕の中でサスティナブルと言う言葉は持続可能なと言う意味で、それは共存を示しているのではないかと思っています。共存するには相手のこともしっかり考えないといけないということ。

地球に良くないものは0に!よりも、どうやって全ての人や動物、自然が共存していけるかを考え解決策を導いていくのが必要なのではないかと僕は思います。

その為には普段から相手のことを考える”思いやり”、作られたものや自然がどうして今ここにあるのかを考える”思いやり”が必要で、そして日本人こそがその考えをリードしていける筈じゃないかと、自分の中で答えが出てきました。

メンバー同士でこの1ヶ月の旅の中でも価値観の違いから衝突がありました。その時はそれぞれが抱えていたプレッシャー等で感情的になってしまい解決出来ないこともありましたが、今改めてその時のことを振り返り、何故衝突したのか考えています。

まだ答えは出せていませんが、これが本当の”思いやり”の一歩なのかなあと思ってます。


こんな素晴らしく濃い1ヶ月を過ごせたからには、沢山の方々に経験してきた事を伝えられるよう一生懸命編集作業を頑張っていきます。

今からワクワクしています!

和光大/ Dai Wako