ロサンゼルスでは、映画界のスターやスタッフたちが集結し、カメラ内外での素晴らしいパフォーマンスを讃え合った。スターたちのヘアやメイクアップ、ファッションが注目されがちではあるが、世界中の人々の…

ロサンゼルスでは、映画界のスターやスタッフたちが集結し、カメラ内外での素晴らしいパフォーマンスを讃え合った。スターたちのヘアやメイクアップ、ファッションが注目されがちではあるが、世界中の人々の心を掴んだのは受賞者たちの言葉だった。米テニスメディアのBaselineが伝えている。

レニー・ゼルウィガーは「ジュディ 虹の彼方に」のジュディ・ガーランド役で主演女優賞を受賞。受賞スピーチで彼女のヒーローたちについて触れ、ガーランド役を演じることが彼女にとってどのような意味を持っていたかを語った。彼女が挙げたヒーローたちの中には、なんとテニス界のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)とビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)も含まれていた。

「私たちがヒーローに目を向ける時、私たちは共感しますよね。それが重要なのです。ニール・アームストロング(宇宙飛行士)、サリー・ライド(アメリカ初の女性宇宙飛行士)、ドロレス・ウエルタ(人権活動家)、ビーナスとセレナ(テニス選手)、セレーナ(歌手)、ボブ・ディラン(歌手)、マーティン・スコセッシ(映画監督)、フレッド・ロジャース(アメリカのテレビ司会者)、ハリエット・タブマン(奴隷/女性解放運動家)」とゼルウィガーは話した。

「私たちは彼らを師として共感し、軍隊で国民に奉仕する勇気ある人々に共感します。私たちは緊急救援隊の方々や消防隊の方々に共感します。ヒーローを称える時、私たちが力を合わせればどのような人間になれるのか、思い出させてくれるのです」

セレナとビーナスは、2人合わせてシングルスのグランドスラムタイトルを30個、ともにダブルスで獲得したグランドスラムタイトルは14個と、テニス界に与えた影響は計り知れない。その過程で、数多くの女性たちのロールモデルとなってきた。ウイリアムズ姉妹は希望の象徴であり、彼女たちのようになりたいと願う多くの人々に信じる心を植え付けてきた。

「これらの素晴らしい才能を持った人々を思うとき、自分もベストを尽くそうと励まされます。そして私たちが彼らに目を向ける時、私たちは共感し団結します。そうですよね?」とゼルウィガーは続けた。「それが重要なことなのです」

アカデミー賞授賞式の夜、テニス選手たちは言葉だけでなく目でも観客を楽しませてくれた。マリア・シャラポワ(ロシア)は授賞式のアフターパーティーに参加し、ライトグリーンのドレスでレッドカーペットを歩いた。

ゼルウィガーは、疲労のため6年ほど芸能活動から離れていた。彼女は16年前に「コールド マウンテン」でアカデミー賞助演女優賞を受賞している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「全米オープン」でのビーナス(左)とセレナ(右)

(Photo by Julian Finney/Getty Images)