9日、WTA(女子テニス協会)が1月のベストショットを発表。「ASBクラシック」でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が放った、足元へ狙いすましたショットが選ばれた。そのショットが飛び出したのは、2回戦のローレン・デービス(アメリカ)戦…

9日、WTA(女子テニス協会)が1月のベストショットを発表。「ASBクラシック」でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が放った、足元へ狙いすましたショットが選ばれた。

そのショットが飛び出したのは、2回戦のローレン・デービス(アメリカ)戦、第3セット第8ゲームでのこと。

23本にも及んだロングラリーの最後で生まれた。相手のデービスは振り回されながらも、ベースラインから下がらず徐々にライジング気味で強打を打つ。そして隙を見るや前に出てネットプレー。しかしウォズニアッキは相手の動きをよく見ており、相手の右側、それもボレーさせないために足元に沈むようにコントロールした緩いショットを放った。デービスのラケットは届かず、座り込むしかなかった。

ウォズニアッキは2010年10月に世界1位になったが、長らくグランドスラムでの優勝経験がなく、「無冠の女王」とされてきた。しかし2018年の「全豪オープン」でついにグランドスラム初優勝を飾った。

そして2019年6月には元NBA選手のデビッド・リーと結婚。そして同年12月に「コートで夢見ていたことはすべて成し遂げた」「時が来たら、テニスから離れてもっとやりたいことがあると自分に言い聞かせていた」として、まだ29歳ながら、2020年の「全豪オープン」後に引退することを発表。

公式戦引退の場となった「全豪オープン」では3回戦で敗れ、プロ生活に幕を閉じた。メルボルン・アリーナでは観客たちが名曲「スイート・キャロライン」を大合唱して、ウォズニアッキのキャリアを称えていた。

また今年5月には、デンマーク・コペンハーゲンで、友人のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)とエキシビションマッチを行う予定となっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのウォズニアッキ

(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)