乳がんへの関心を高めることを目的に、10日に始まった賞金総額27万5000ドル(約3020万円)の「タイオープン」(タイ・ホアヒン/2月10日~16日/ハードコート)では、ピンク色のコートを使…

乳がんへの関心を高めることを目的に、10日に始まった賞金総額27万5000ドル(約3020万円)の「タイオープン」(タイ・ホアヒン/2月10日~16日/ハードコート)では、ピンク色のコートを使用する、と共同ディレクターであるパラドーン・スリチャパン氏が発表。Tennis World USAが伝えている。

大会のチケット売り上げの多くはシリキット妃乳がんセンター財団が受け取ることになる。これはタイ国王の母である、シリキット王太后によって設立された慈善団体だ。乳がんは女性に最もよく発見されるがん腫であり、遺伝的に乳がんを発症してきた家系や後期生殖年齢、あるいは閉経後の女性は乳がんになりやすく、毎年世界中で210万件以上が新たに診断されている。

ピンク色のコートには、早期発見によって併発の連鎖を防ぐ可能性がある、といった乳がんについての関心を高める狙いがある。スリチャパン氏は「これは素晴らしい運動ですし、世界的な女性のスポーツ大会として、タイはもちろん、世界中の数えきれない女性たちに影響を与えている病気と戦うために、自分たちにできることをしたいのです」と語った。

「コートは見た目も、プレーするにも上出来ですし、素晴らしい試合を見ることができると思います。エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)やサマンサ・ストーサー(オーストラリア)といった世界の才能のあるスターたちが目を引くピンク色のコートの上に立つのを見られるのですから、必ず最高のものになります」

※為替レートは2020年2月7日現在

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「東レパンパシフィック・オープン」での大坂なおみ

(Photo by Photo by Koji Watanabe/Getty Images)