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 ラグビーの世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に16年から参入した日本チーム「サンウルブズ」が役目を終えようとしている。1日の開幕戦(福岡・レベルファイブスタジアム)でオーストラリアの強豪レベルズに36-27で快勝。参入5年目にして初めて開幕白星を挙げたが、今季限りで同リーグから除外されることが決まっている。

財政的な事情などもあってリーグ出場は今年が最後となる

 サンウルブズは参入当時、3年後の日本W杯強化の狙いもあり、日本代表および準代表の位置付けでチーム編成された。南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどの強豪国、トッププレーヤーを相手に苦戦続きだったが、経験を積んで確実に成長。世界で最もタフなリーグでもまれた成果は、日本史上初のW杯8強入りという快挙につながった。

 今季はW杯開催の影響でトップリーグと時期が重なり、サンウルブズのメンバーに昨秋W杯経験者は1人もいない。それでも若手主体でもぎとった開幕戦金星は、日本全体の底上げを示すものにほかならない。財政的な事情などもあってリーグ出場は今年が最後となるが、今後の日本ラグビー界は新プロリーグ創設に向けて加速していくことになるだろう。

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稲垣啓太も参加した「車持ち上げ救出大作戦」

 サンウルブズといえば、有名なエピソードが「車持ち上げ救出大作戦」。2017年4月、ニュージーランド遠征でバス移動中、目の前の車のタイヤがパンクし、スリップする事故が発生。事故車両は道路をふさぐ形で立ち往生し、交通渋滞が発生した。選手たちはバスを降りると、スクラムを組むかのごとく呼吸を合わせ、人力だけで故障車を持ち上げ、路肩に寄せることに成功。反対車線を走る車を横目に危険も顧みず、抜群のチームワークで2次災害を回避した。故障車は1トン超の重さ。怪力を発揮した選手のなかには、当時メンバー入りしていた「笑わない男」稲垣啓太の姿もあった。

 ラガーマンたちの行動は動画で拡散され、世界から称賛を受けた。いち早く反応したのが、プロのロードサービスであるJAF(日本自動車連盟)だった。SNSで「今後のロードサービス隊員募集の際は、『ラグビー経験者』を検討いたします」とシャレの効いたコメント。対するサンウルブズも「JAF 様、ありがとうございます。背番号1番~8番の選手達(フォワード)がよりお役に立てるかと思います」と返信するという、微笑ましいやりとりがあった。

 鍛え抜いた体で、人助けにも一役買ったサンウルブズ。世界中で思い出をともにしてきたユニホームも、今年で見納めとなる。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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