クロアチア・ザダルの室内ハードコートで行われたデビスカップ・ワールドグループ準決勝「クロアチア対フランス」(9月16~18日)。 マリン・チリッチ(クロアチア)は、日曜日のシングルスでリシャール・ガスケ(フランス)を6-3 6-2 7-…
クロアチア・ザダルの室内ハードコートで行われたデビスカップ・ワールドグループ準決勝「クロアチア対フランス」(9月16~18日)。
マリン・チリッチ(クロアチア)は、日曜日のシングルスでリシャール・ガスケ(フランス)を6-3 6-2 7-5のストレートで下し、クロアチアを2度目のデビスカップ決勝へと導いた。チリッチの勝利は、もうひとつのシングルスを残す段階でのもので、対戦成績は3勝1敗。クロアチアは初日のシングルス第1試合で敗れたものの、その後、3連勝を飾った。
11年前に一度だけ優勝したことのあるクロアチアは、決勝でディフェンディング・チャンピオンのイギリスを3勝2敗で破ったアルゼンチンと対戦することになる。
クロアチアのエース、チリッチはシングルス2試合に勝ち、また、イバン・ドディグと組んだダブルスでも、ニコラ・マウ/ピエール ユーグ・エルベールの世界1位ペアを倒して、3つの勝ち星を自らの手でもぎ取った。
ガスケは、これまで3度あったチリッチとの対戦で2勝1敗とリードしていたが、今回はまったく勝負にならなかった。
第1セットのチリッチは、第8ゲームでガスケのサービスをブレーク。次のゲームでは、30-40からのブレークポイントをしのいでサービスキープし、セットをものにした。
第2セットでも主導権を握り、2連続でブレークを果たすと、そこからサービスをキープして、たちまち5-1とリードする。チリッチは、次の自分のサービスゲームを1ポイントも落とさずにキープし、決勝にほとんど手が届く位置までクロアチアを押し上げた。
ガスケをコート後方に釘づけにしたチリッチは、第3セットの出だしにブレークを果たす。ガスケもブレークバックしたが、チリッチは第11ゲームでふたたびブレークに成功して6-5とし、最後の自分のサービスゲームを、強烈なサービスとハイボレーで締めくくって勝利をつかんだ。
チリッチのデ杯での戦績は、シングルス21勝9敗、ダブルス7勝6敗となっている。
消化試合となってしまった最終シングルスでは、クロアチアはボルナ・チョリッチに変わってマリン・ドラガニャがプレーし、フランスのルカ・プイユに4-6 4-6で敗れた。
優勝歴9回のフランスは、ともに膝の故障のため出場できなかったガエル・モンフィス、ジョーウィルフリード・ツォンガというトップ2プレーヤーなしに戦うことを強いられていた。(C)AP