デビスカップ・ワールドグループ準決勝「イギリス対アルゼンチン」(9月16~18日/スコットランド・グラスゴー/室内ハードコート)の3日目、最終シングルスで、レオナルド・メイヤーが自分よりランキングの高いダニエル・エバンズを4-6 6-3…
デビスカップ・ワールドグループ準決勝「イギリス対アルゼンチン」(9月16~18日/スコットランド・グラスゴー/室内ハードコート)の3日目、最終シングルスで、レオナルド・メイヤーが自分よりランキングの高いダニエル・エバンズを4-6 6-3 6-2 6-4で破り、アルゼンチンが3勝目を挙げた。ディフェンディング・チャンピオンのイギリスは敗れ、アルゼンチンが2011年以来の決勝に進出した。 この試合に先立ち、アンディ・マレー(イギリス)はギド・ペラ(アルゼンチン)を圧倒的なパフォーマンスをもって6-3 6-2 6-3で破り、勝負が最終シングルスまで持ち込まれるよう御膳立てをしていた。
第3セットで筋肉を痛めたように見えていたマレーだが、グラスゴーの熱心なファンたちの前で、それでもペラをストレートで下した。
マレーは前日の土曜日にも兄ジェイミーと組んだダブルスで、フアン マルティン・デル ポトロ/メイヤーを4セットの戦いの末に倒していた。 初日に2つのシングルスで黒星を喫したイギリスだが、2勝2敗に追いつき、勝負の行方は最終シングルスの結果次第、というところまでこぎつけたのである 「2勝2敗に追いついた。素晴らしいことだ」と、マレーは自らのシングルスの勝利のあとに言った。「僕らは数日前にはひどい苦境に陥っていたが、これは、そこから僕らが望んだ最良の形だ」。 デル ポトロが最後のシングルスを戦うことになっていたが、ここでアルゼンチン代表監督のダニエル・オルサニッチが驚きの采配を行い、デル ポトロの代わりにメイヤーを最終シングルスに出場させると発表した。
元全米チャンピオンのデル ポトロが、度重なる手首の故障のあと、やっと復帰を果たし、今はまだその途上にいる脆い体を、できればこれ以上危険にさらしたくないと思っていたためだろう、と推測されている。
初日のシングルスで2勝を挙げたアルゼンチンは、デル ポトロがアンディ・マレーを6-4 5-7 6-7(5) 6-3 6-4で、ペラがカイル・エドマンド(55位)を6-7(5) 6-4 6-3 6-2で破っていた。
「ダン(エバンズ)は倒すのが難しい相手。彼は(スタン・)ワウリンカを倒しかけた男であり、彼がそのレベルでプレーすれば勝つチャンスはある」とマレーは言っていた。さらにエバンズはメイヤーより59位ほどランキングが高い。 しかしそれでも、53位のエバンズが114位のメイヤーに6-4 3-6 2-6 4-6で敗れたのである。 初優勝を目指すアルゼンチンは、5度目のデビスカップ決勝に進んだ。イギリスを倒した今、彼らは有力な優勝候補であるように見えている。彼らは11月末に行われる決勝で、フランスを倒して勝ち上がったクロアチアと対戦することになる。(C)AP