「全豪オープン」で準優勝に輝いた世界4位のドミニク・ティーム(オーストリア)は、現地4日にオーストリアへ帰国。ウィーンで記者会見に出席し、「フェデラーとナダルは僕に腹を立てるかも」と冗談を言っ…

「全豪オープン」で準優勝に輝いた世界4位のドミニク・ティーム(オーストリア)は、現地4日にオーストリアへ帰国。ウィーンで記者会見に出席し、「フェデラーとナダルは僕に腹を立てるかも」と冗談を言ったとウェブメディア Essentially Sportsが報じている。

同メディアは、世界中のロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)のファンは、「全豪オープン」決勝でティームを応援していたのではないかという。というのも、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が優勝すると、グランドスラムタイトル数で二人との差を縮めてしまうからだ。

だが試合はジョコビッチが制し、グランドスラムタイトルを17個に伸ばした。これで20個のフェデラーと19個のナダルとの差は縮まった。

これに関してティームは「フェデラーとナダルは僕に腹を立てるかも。だってジョコビッチが二人のグランドスラム記録に近づいたからね」と話している。

ちなみにフェデラーは以前「グランドスラムのタイトル記録を破った時、とてもハッピーだったことを覚えている」「自分にとって特別な瞬間とは記録を破った時。記録を維持することではない」と語っていた。

一方のナダルも以前、フェデラーを抜けるかどうかということに対し「僕はそういう見方をしていない。いつも同じことを言ってきているけれど、もっと勝ちたいというだけさ。タイトルレースについていつも考えたりしていないし、毎日練習したり、テニスを続けているのはそういうことのためではない。僕がテニスをする理由は、テニスが大好きだからなのさ」と話していた。

ティームは今回決勝で敗れたものの、直後のインタビューやセレモニーでは「近いうちにリベンジを果たしたい」「BIG3がいる間にグランドスラムで優勝したい」と語り、モチベーションはより高くなっている。ハードコートのグランドスラムで初の準優勝と、更に実績を伸ばしたティームが2020年どこまで飛躍するか今後も注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真はウィーンでの記者会見のティーム

(Photo by Martin Juen/SEPA.Media /Getty Images)