今年から新設された男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」でセルビアを初代王者に導き、「全豪オープン」では歴代最多を更新する8度目の優勝を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)。絶好調のジョコビッ…
今年から新設された男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」でセルビアを初代王者に導き、「全豪オープン」では歴代最多を更新する8度目の優勝を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)。絶好調のジョコビッチはこの1ヶ月だけで、なんと世界10位に相当するポイントを稼ぎだした。
男子テニスの世界ランキングは簡単に言うと、過去52週間に出場した大会中、獲得ポイントが多い上位18大会のポイントの合計で順位が決まる。ツアーは主に1月から11月までの11ヵ月間ほぼ毎週行われており、選手はスケジュールを練って出場する。
ジョコビッチはこの1ヵ月で「ATPカップ」と「全豪オープン」に出場。「ATPカップ」で665ポイント、「全豪オープン」で2000ポイントと、合計2,665ポイントを稼いだ。
この2,665ポイントという数字は2月3日付けの世界ランキングに当てはめると、世界9位(2,700ポイント)のガエル・モンフィス(フランス)と、世界10位(2,555ポイント)のダビド・ゴファン(ベルギー)の間、つまり世界10位に相当するポイントだ。
他の選手が約11ヵ月かけて稼いでトップ10に到達するポイントを、わずか1ヵ月で稼いだことになる。
シーズンが幕を開けたばかりだが、この2大会だけでジョコビッチは、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ドミニク・ティーム(オーストリア)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)のトップ層を軒並み撃破。ナダルから世界1位の座を約3ヵ月ぶりに取り戻した。
グランドスラムのタイトルも17個になり、19個のナダル、20個のフェデラーにより近づいたジョコビッチが今シーズン、どこまでタイトル数を増やすのかも注目だ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全豪オープン」でのジョコビッチ
(Photo by Fred Lee/Getty Images)