日本ハムの栗山英樹監督が17日、初の2桁10勝目を挙げた高梨裕稔投手を今季の新人王に猛プッシュした。■ロッテ戦で好投し3年目で初の2桁勝利、「なんとか10勝させたいと思っていた」 日本ハムの栗山英樹監督が17日、初の2桁10勝目を挙げた高梨…

日本ハムの栗山英樹監督が17日、初の2桁10勝目を挙げた高梨裕稔投手を今季の新人王に猛プッシュした。

■ロッテ戦で好投し3年目で初の2桁勝利、「なんとか10勝させたいと思っていた」

 日本ハムの栗山英樹監督が17日、初の2桁10勝目を挙げた高梨裕稔投手を今季の新人王に猛プッシュした。

 高梨はこの日のロッテ戦(札幌ドーム)で先発し、6回3安打1失点と好投。6月2日のヤクルト戦(札幌ドーム)から自身9連勝となる10勝目を挙げた。試合後の栗山監督は楽天・茂木栄五郎と新人王を争う3年目右腕を冷静な口調で推した。

「2回から“らしさ”が出ていたし、勝たせてあげられて良かった。ここまでチームを支えてくれて、なんとか10勝させたいと思っていた。オレは高梨が新人王だと思っている。個人成績で唯一引っかかっていたのが高梨の10勝。これで個人成績に関係なく、チームの勝負に徹することが出来る」

■昨年の79勝に並ぶも…「年間60勝でも優勝した方がいいに決まっている」

 打線は同点の3回に大谷の適時打で勝ち越し。4回にはレアードのリーグトップ37号ソロなどで2点を加点。13年8月7日から5連敗中だった天敵のロッテ先発・涌井に土を付けた。

「誰が投げていようが関係ない。食らいついていく姿勢が大事。涌井がすごいのは、ここ一番でモチベーションが上がった時。だから、今日は涌井に勝った気はしない」

 チームは昨季の79勝に並び、3年連続の年間勝ち越し。パ・リーグ全球団からの年間勝ち越しも決めた。それでも、栗山監督のリーグVへの思いは熱い。

「昨年の79勝を上回ろうが、年間60勝でも優勝した方がいいに決まっている」

 19日の同カードで3連勝し、21日からのソフトバンク2連戦に臨みたいところだ。