「全豪オープン」男子シングルス決勝で、ドミニク・ティーム(オーストリア)を4時間のフルセットの激闘の末破り、2年連続8度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)。ジョコビッチは中盤で…

「全豪オープン」男子シングルス決勝で、ドミニク・ティーム(オーストリア)を4時間のフルセットの激闘の末破り、2年連続8度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)。ジョコビッチは中盤で調子を落としていたが、その理由が脱水症状だったと明かした。

ASAP sportsが公開している記者会見によると、ジョコビッチはこう語っている。

「第2セットの最初、悪いゲームをしてしまった。いくつかダブルフォルトがあった。第2セットを落とした後、コート上で本当に気持ち悪くなり始めた。エネルギーがガタっと落ちたんだ。正直なところ、今でも自分では理解しきれていない。これまでの試合と同じことをしてきたんだから。水分補給もしていた。でもドクターは水分補給が充分でないと言ったんだ。第4セットの中盤でエネルギーが戻ってきて、試合に集中することができた」

また第3セットの終盤はメンタル的にも辛かったようだ。

「あの時は気分が良くなかった。次に何が起こるか分からなかったんだ。メンタル的にも感情的にも保とうとしていた。そういう風に感じている自分にガッカリしていたから。自分でもショックだったんだ。試合の前はすべて問題がなく、最初の2セットも大丈夫だったから」

それでも第4セットで持ち直し、勝ち切ったジョコビッチ。一時は新しい時代の扉が開くかと思われたが、それはまた先送りとなった。

次世代によるグランドスラム優勝を「なんとか阻止しようと頑張っているんだ」とも語っていたが、そのBIG3の牙城を崩すのは誰になるのか、そしてもちろんジョコビッチをはじめとするBIG3がどこまで若手の台頭を食い止めるのか。2020年シーズンは始まったばかり。今年も目が離せないシーズンとなりそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Quinn Rooney/Getty Images)