「全豪オープン」男子シングルス決勝で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)にあと1セットに迫りながらも敗れたドミニク・ティーム(オーストリア)。そのティームは試合後の記者会見で「BIG3がいる間に…

「全豪オープン」男子シングルス決勝で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)にあと1セットに迫りながらも敗れたドミニク・ティーム(オーストリア)。そのティームは試合後の記者会見で「BIG3がいる間にグランドスラムで優勝したい」と語ったと大会公式サイトが報じている。

ティームがグランドスラムの決勝に挑んだのは、2018年と2019年の「全仏オープン」に続き3度目。しかし「全仏オープン」で2度ラファエル・ナダル(スペイン)に阻まれたように、今回もジョコビッチの前に最後は屈した。

ティームは試合後、ジョコビッチ、ナダル、そしてロジャー・フェデラー(スイス)のBIG3についてこう語っている。

「彼らはテニスを新しいレベルに引き上げたんだ」「今週の僕のテニスは良かった。みんなにとって良いショーだった。もちろん、違う時代だったらもっとビッグタイトルは獲得しやすいだろう。100%ね」「でも、BIG3とベストなレベルで戦えるのは幸せなことなんだ。僕はBIG3がいる間にグランドスラムで初優勝したい」

ティームは若い世代とBIG3との差が縮まっていることも確信している。実際、昨年の「全米オープン」決勝で、23歳のダニール・メドベージェフ(ロシア)は2セットダウンからナダルに食らいつき、フルセットまで持ち込んだ。

「差は本当に小さなところだと思う。直近2大会のグランドスラム決勝は、本当に接戦だった。"全米オープン"ではダニールが、ここでは僕が勝っていてもおかしくなかった」

「それについて特別何かを言うことはない。ほんの小さな幸運と、小さなところしかそこにはない」

実際ティームは2019年以降、ジョコビッチには2勝2敗、ナダルには2勝1敗、フェデラーには3勝0敗と五分以上の戦いを見せている。

セレモニーでジョコビッチに対し「近いうちにリベンジしたい」と話していたティームが、いつグランドスラムタイトルを獲得するか今後も注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのティーム

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)