「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)最終日。男子シングルス決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのドミニク…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)最終日。男子シングルス決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-4、4-6、2-6、6-3、6-4で破り、2年連続8度目の優勝を果たした。そのジョコビッチが試合後のセレモニーでスピーチを行った。

登壇したジョコビッチは「まず最初に、ドミニク、準優勝おめでとう。素晴らしい大会だったに違いないだろう。今日は本当にタフな試合だったね。あと一歩で君が勝つところだった。君は僕よりも長い現役時代が待っている。グランドスラムも制覇するだろう。頑張ってください」と準優勝のティームを称えた。

そして「ドミニクも言っていたように、この国は大変な状況にある。世界各地では紛争が収まっていないところもある。また、コービー・ブライアントという友人を亡くしたことも悲しく感じている」と、オーストラリアの森林火災だけでなく、多くの悲しいことが起こっていると語ったジョコビッチ。

続けて「ここで言わせてください。これは、我々が団結して前に進まなければいけないというメッセージなのかもしれない。家族と団結して、親しい人と力を合わせて協力して前に進まなければならない。僕たちはスポーツ選手なので、ルールに則って争うが、人生においては謙虚であり、協力し合うことが大事だと思う」と自らの思いを述べると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

そして「この会場に毎日試合を見に来てくれたみなさん、本当にありがとう。テニス選手は全員が感謝しているよ。そのみんなを代表して感謝を伝えます」と感謝を伝えると、「この大会を運営するために、名前を覚えられないくらい多くの人たちが働いてくれている。この2週間、素晴らしい大会を実現するために働いてくれた。他にも全世界の各地で素晴らしい大会が行われているが、ここが私の大好きな大会、大好きなスタジアムだ。本当にありがとう」と、喜びを語った。

ジョコビッチは2年連続8度目の優勝で、同大会最多優勝となる。「ATPカップ」からここまで全勝で勝ち進むジョコビッチは、2月3日付けの世界ランキングで1位に返り咲くことも確定している。ジョコビッチの快進撃がどこまで続くのか、目が離せない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)