チームを首位に導きながら解任された前監督にリングを球団史上初となるNBA優勝を飾ったキャバリアーズが、昨シーズン途中まで指揮を執ったデイビッド・ブラッドにも優勝リングを授与するつもりでいることが分かった。『Akron Beacon Jour…

チームを首位に導きながら解任された前監督にリングを

球団史上初となるNBA優勝を飾ったキャバリアーズが、昨シーズン途中まで指揮を執ったデイビッド・ブラッドにも優勝リングを授与するつもりでいることが分かった。

『Akron Beacon Journal』によれば、キャブズはブラットの分のリングもオーダー済みだという。ただし、現地10月25日のニックスとの2016-17シーズンのホーム開幕戦で行なわれる優勝記念式典にブラットが出席するかどうかは分かっていない。

レブロン・ジェームズがキャブズに復帰した2014-15シーズンから約1シーズン半に渡りチームの指揮を執ったブラットは、昨シーズン前半戦を30勝11敗で乗り越え、東カンファレンス首位に立っていたにもかかわらず解任された。その後、キャブズはアシスタントコーチだったティロン・ルーを新ヘッドコーチに昇格させることを決断。結果的にルーのチームとなったキャブズは、ウォリアーズとのNBAファイナルで1勝3敗と追い詰められてから逆転優勝を果たした。

ヨーロッパのバスケットボール界では名将として知られるブラットだったが、指導者に強い権限のある欧州と、スター選手がチーム内で一定の力を持つNBAとでは、自然と選手の人心掌握術も異なる。ブラットが上手く対応できなかったのは、この点だったのかもしれない。

昨シーズン開幕以降、ジェームズと不仲という噂が頻繁に報道されるようになると風向きが徐々に変わり始め、キャブズは確かな実績を残していたヘッドコーチの解任という決断を下した。これにはNBA全体が衝撃を受け、後を引き継いだルーもチームのやり方に不快感を覚えたと後に『ESPN』に明かしたが、見事に大役を担い、球団の悲願達成に貢献した。

NBAで通算83勝40敗という堂々たる成績を残したブラットは、欧州に戻り、先日トルコリーグのダルサファカ・S・Kのヘッドコーチに就任している。

レブロンとの不仲説が流れ結果的に解任されたブラット元ヘッドコーチ。リングを受け取るかどうかに注目が集まる。