17日、ソフトバンクは6-3でオリックスに勝利。先発の和田毅は5回2失点で降板したが、ブルペン陣がリードを守り抜いてリーグトップの15勝目。打っては内川聖一と松田宣浩が、それぞれソロ弾を含む2打点ずつをマークした。■6回の本塁打直後に出た拙…

17日、ソフトバンクは6-3でオリックスに勝利。先発の和田毅は5回2失点で降板したが、ブルペン陣がリードを守り抜いてリーグトップの15勝目。打っては内川聖一と松田宣浩が、それぞれソロ弾を含む2打点ずつをマークした。

■6回の本塁打直後に出た拙攻、工藤監督「あれはボクのミス」

 17日、ソフトバンクは6-3でオリックスに勝利。先発の和田毅は5回2失点で降板したが、ブルペン陣がリードを守り抜いてリーグトップの15勝目。打っては内川聖一と松田宣浩が、それぞれソロ弾を含む2打点ずつをマークした。

 工藤公康監督は、1点リードの6回に飛び出した松田のテラス弾に「(流れ的に)非常に大きなホームラン。あれでピッチャーも勇気が沸いたと思う」と称賛。しかし、それ以上に光ったのが、2番手として6回からマウンドに上がった岩嵜翔の好リリーフだ。2回1/3を被安打1の無失点で、和田の白星をアシストした。

「岩嵜くんは非常にプレッシャーのかかるところで、いいピッチングをしてくれた。今シーズンのこれまでの経験が、今日のピッチングにつながったと思う。またこれを自信にしてほしい」

 一方で指揮官が「あれはボクのミス」と語った場面がある。6回、松田の本塁打の直後、なおも無死一、三塁としながら、高谷裕亮が三振、続く今宮健太の打席で一塁走者の江川智晃が盗塁失敗。最終的に今宮も三振に終わった。

「もう1点ほしいと思いながら、セーフティスクイズをやるタイミングを逃してしまったし、(江川の盗塁死は)ノールックのセカンドスローも考えていなかった。あれは私のミスです」

 その反省を生かしたのか、8回の1死一、三塁の場面では高谷のセーフティスクイズでダメ押しの1点を奪ってみせた。

 ちょうど1年前の9月17日、ソフトバンクはリーグ優勝を決めたが、今年は2位の日本ハムと0.5差のまま。リーグ最速優勝かと騒がれた6月が遠い昔のように思えるが、泣いても笑っても残り12試合。まずは、18日にオリックス3連戦の勝ち越しを決めることだ。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura