「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/予選9月17~19日、本戦9月19~25日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート)の予選1回戦が行われた。 日本勢は、第3シードの日比野菜緒(LuLuLun)がストレー…
「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/予選9月17~19日、本戦9月19~25日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート)の予選1回戦が行われた。
日本勢は、第3シードの日比野菜緒(LuLuLun)がストレート勝ちを収めるが、そのほかの選手は苦戦。ワイルドカード(主催者推薦枠)での出場となった内藤祐希(TEAM YONEZAWA)、村松千裕(吉田記念テニス研修センター)、宮本愛弓(ローズヒルテニスクラブ)はそろってストレート負け。瀬間詠里花(橋本総業ホールディングス)も第8シードのアレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)に敗れた。
この日唯一の日本人対決は、加藤未唯(佐川印刷)が昨年の全日本覇者である桑田寛子(島津製作所)に競り勝った。第1セットは加藤が6-1で圧勝も、第2セットは桑田が本来の力を発揮。5-3から4ゲーム連続で奪い、ファイナルセットに持ち込んだ。第3セットも競った展開となったが、加藤が3-4から3連続ゲームで激闘を制した。
ワイルドカードで唯一1回戦を突破したのは本玉真唯(S.ONE)。「2、3日前、都内で合宿中に出場を知らされた」という本玉は、アビゲイル・スピアーズ(アメリカ)と対戦。
スピアーズはキャリアハイが世界ランク66位(2005年6月)で、35歳のベテラン。本玉は「今まで対戦した中で一番速く、コースも厳しかった」という強烈なサービスに序盤は振り回されたが、徐々に対応した。
巧みな予測と鋭いステップでサービスを返してラリーに持ち込むと、機動力の差を見せつけて徐々にリズムをつかむ。第1セットは3-5から4ゲームを連取して奪った。
第2セットはよい流れのまま2度ブレークし、6-3で取ってストレート勝ちを収め、初のWTAツアー参戦での勝利を挙げた。「後悔のないように試合をしようと思った。(第1セットでリードされていたとき)スコアが頭に入ってなくて、自分のテニスだけに集中したらよくなり、相手にミスも出て挽回できた」と試合の大きなポイントとなった場面を振り返った。
明日18日の予選2回戦での加藤との対戦については「相手はスピンをかけてくるので、自分の好きなタイミングでボールに入っていけると思う」と自信をのぞかせる。
なお、青山修子(近藤乳業)/二宮真琴(橋本総業ホールディングス)が「橋本総業 ジャパン・ウイメンズオープン」のダブルス決勝が夕方までずれ込んだため、青山対尾﨑里紗(江崎グリコ)と二宮対今西美晴(島津製作所)の東レPPO予選1回戦は、明日18日11時開始に延期された。
※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)
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【日本人選手予選1回戦結果】
●5内藤祐希(TEAM YONEZAWA)[WC] 1-6 2-6 ○6ダニエラ・ハンチュコバ(スロバキア)
●7瀬間詠里花(橋本総業ホールディングス)1-6 2-6 ○8アレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)[8]
●14村松千裕(吉田記念テニス研修センター)[WC] 4-6 6-4 3-6 ○13アリシア・ロソルスカ(ポーランド)
○17日比野菜緒(LuLuLun)[3] 6-3 6-4 ●18シュー・イーファン(中国)
●20宮本愛弓(ローズヒルテニスクラブ)[WC] 0-6 3-6 ○19リー・ヤーシュエン(台湾)
○26加藤未唯(佐川印刷) 6-1 5-7 6-4 ●25桑田寛子(島津製作所)[9]
○27本玉真唯(S.ONE)[WC] 7-5 6-3 ●28アビゲイル・スピアーズ(アメリカ)
(テニスマガジン/編集部◎池田晋)