「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)大会10日目。男子シングルス準々決勝で、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第15シ…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)大会10日目。男子シングルス準々決勝で、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第15シードのスタン・ワウリンカ(スイス)を1‐6、6‐3、6‐4、6‐2で破り、自身初のグランドスラムベスト4進出を果たした。その試合について、元デビスカップ日本代表でWOWOWでも解説を行う近藤大生さんが振り返った。

どちらが勝ってもおかしくない試合。ズベレフがワウリンカに勝利した理由について近藤さんは「勝因はサーブの差だと思います」と語る。

「ストローク戦ではお互いにじっくりやっていて、ほぼイーブンに感じました。ですが、ファーストサーブが入ったときにポイントが取れていたズベレフが、特に第2セットから完璧なサービスゲームをすることができていました。それがワウリンカに対してのプレッシャーにもなったのかなと思います」

ズベレフはグランドスラムでベスト4へ進出したのは初めて。そのことについては「正直、まずはドローですよね。トップ3がいない山に入れたというのが一番大きなことですね。ですが、それをモノにしたのはすごく立派なことだと思います」と分析した。

敗れたワウリンカについては「元から体力はある選手なので、これからもまだまだ活躍していくのかなと思いますね。特にバックハンドの良さが出てベスト8まで入ってきた選手なので、これからも上位に食い込んでくる大会が出てくると思います」と語る。

次戦の相手は、第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)。近藤さんは「ズベレフのサービスがキーになると思います」と準々決勝と同様だと語る。

「しっかりと良いコースに入れば、キープできると思います。そうすることによってリターンゲームでのしぶとさ、多く返球することによって相手にプレッシャーがかかりますし、そうした場面で相手が攻めを休んだときには後ろからパワフルなショットを放つことができます。本当にサービスがキーになると思います」と、次戦でズベレフが勝利するポイントを分析した。

自身初となるグランドスラムベスト4入りを果たしたズベレフ。強力なサーブを武器に、ティームに立ち向かい、決勝へ進むことができるのか、注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのズベレフ

(Photo by TPN/Getty Images)